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私が“子供おばさん”という言葉を使う理由

私が“子供おばさん”という言葉を使う理由

私は6年くらい前から、大人女子の対として「子供おばさん」という言葉を使っています。

これは、大人女子という言葉が流行った時に「年を重ねても、子供っぽくいいんだ」と思いがちな30歳を過ぎた女性に向けて、私自身への自制の気持ちを込めて、作った言葉です。

多くの女性が、「大人女子であり、子供おばさん」であり、私自身もそうです。

人の悪口に使うための言葉ではなく、「若々しさと子供っぽさは違うんだぞ!」と、自分に言い聞かせるための言葉でもあります。

だから、一昔前に流行った、「オバタリアン」とは全く違うテイストなんです。

「子供おばさん」という言葉をずっと使い続けていると、メディアの人からは、「もうその言葉、新しくないのでは?」なんて思われがち。

でも、私はそもそも「子供おばさん」という言葉は、流行させたいのではなく、浸透させたいんですよね。

この違いってすごく大きい。特に何かを流行させては消費させていくこの日本では。

私自身は、子供おばさんという言葉が流行語にならなくてよかった、と本気で思っています。

そうしたら、もう使えなくなっちゃう。半年も経てば、古い言葉になってしまうから!

そんな一時的なものを伝えたいために私は表現をしているわけではない。

女性の多くの人がぶつかる人生の壁、そんな普遍的なテーマを伝えていきたい。

だからこそ、じわじわと浸透させていきたいのです。

古さも新しさもない言葉として、使われるようになってほしい。

私自身、ライターとして新聞や雑誌の記事も書いているので、メディアに片足をつっこんではいますが、昔に比べると、メディアと一般人との感覚にはギャップが出てきているなぁと感じます。

一昔前は、マスコミは新しいものを生み出して、世の中を動かしてきた。

でも、その手法は段々使えなくなってきているような気がします。

マスコミがいくら「これからはこれが流行りですよ」と言ったところで、クチコミがなければ、不発で終わることも多い。

だからといって、逆にマスコミがクチコミ情報を利用して、「今クチコミで人気!」なんてうたったところで、もうマスコミの人間以上に視聴者や読者は知っていたりする。

目新しいものを流行らせて一発当ててやろうという手法って、もう新しくないんですよね。

それよりも今の情報過多の時代だからこそ、本当にいいものをきちんとセレクトし、紹介できる目があるのか否か。そっちの方が問われるような気がします。

以前、ある放送作家さんを取材したとき、こんなことをおっしゃっていました。「人々が拍手を送るべき人なのに、埋もれてしまっている人にスポットライトを当てるのが、自分の仕事だ」と。だからこそ、その方は未だに、世の中を「あ!」と言わせ、人々を幸せにしています。

単に新しいものを流行らせようとするのではなく、本当にいいもの、大切なことを伝えていきたい。

私自身、そういう表現者でありたいと思うものです。

byコラムニスト・ひかり