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“倍返し”は、滑稽な選択であることも

■倍返ししたい?

世の中、いい人ばかりではないので、場合によっては、人を陥れたり、裏切ったりする人もいるものです。

 

でも、そんなとき、同じ土俵に乗らないで、そんな地獄のような環境から抜け出した方が、幸せになれるし、「人生というレベル」においては、そのほうが「勝ち」であることもあると思うんですよね。

(※敢えて、勝ち、負けという表現をするならば)

 

なぜなら、そんな人と常に争っているような環境にいるのって、ある意味、「戦場にしがみついている」ようなものだから。

 

「そんな戦場なんかにいないで、早く平和な地域に戻っておいでよ」って思うものです。

 

ドラマ「半沢直樹」のパート2では、早速、第一話から、半沢は人に裏切られます。

新たな環境の人だけでなく、「今まで彼が“倍返し”してきた人」にも嫌われています(苦笑)

 

結局、パート1では競争に勝とうが、倍返ししようが、攻撃したら、その分、やり返されてしまうんですよ。

でも、それに対して半沢は、また倍返ししようとしています。

 

パート1が放送されたのは2013年。もう7年も経っているので、随分、世の中の価値観も変わってきています。

しかも、このコロナ禍を経験したことで今までの生き方自体を見直す人も出てきました。

 

だからこそ、ちょっと感じてしまうこともあるんです。

 

「・・・ちょっと滑稽だなぁ」と。

 

半沢くらい実力があれば、そんな“裏切りだらけの銀行”にしがみつくよりも(銀行だって、昔とは違って状況は厳しくなっていますしね)、転職するなり、起業するなりした方が幸せになれるかもしれないのに、と。

 

もう会社にしがみつく時代ではなくなってきているところも。

 

例えば、テレビ局員でいるよりも、実力さえあれば、ユーチューバーになってしまった方が、稼げる時代ですしね。

逆に、そんな風に人に裏切られて、倍返しして、最終的に出世したとしても、どうせ、“人の会社”ですしね。

更に言えば、人に裏切られたストレスなどがあると病気にもなりやすいので、それで体を壊したら、何のために頑張っていたの?という話のわけで・・・。

 

私自身、過去に、「なんでこんなに争ってばかりいるんだろう?」と思うような環境があって堪らなくなって抜けたんです。

 

でも、その時にいた人たちって、未だその環境で争っているんです。

 

それを知って、「あぁ、実はこの人たちは、争うことが好きなのかもしれない・・・」と思ったものです。

 

もちろん本人たちは、「そんなはずない!」と言うでしょうが、もし本当にそうだったら、私みたいに抜けるでしょうしね。

 

その環境では、話し合おうともせず、お互いに自分の言い分を一方的に押し付け合って、どう考えても、争うしかないようなことばかりしているんです。

 

それこそ半沢のように一度は競争に勝てたとしても、次にはやり返される可能性は高いでしょう。

 

つまり、ずっと争い続けるのかも。

どちらかが尽きるまで。

 

戦いは、いずれ終わらせなくてはいけないもの

 

その終わらせ方を観せてくれるようなドラマが、「令和」には必要なのかもしれませんね。

 

byコラムニスト・ひかり

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