幸せになるために、他人に期待してしまう人は、意外と多くいます。
アラン・コーエンさんの書籍「魂の声に気づいたら、もう人生に迷わない」(徳間書店)には、こんなことが書かれています。
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P72
過去のダメージを引きずって、責めたり恨んだりしているのは、「あなたの外側の誰かが、あなたよりも力があり、大きな存在だ」と思い込んでいる状態です。
P76
誰かに傷つけられたと被害者意識を持っている人は、誰かに救われると期待しています。
本当はそれをできるのは、自分自身だけです。
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自分ほど、自分に影響を与えられる人はいないんですよね。
嫌な人がいたって、相手にしなければ、自分の世界からいないのも同然。
同じ土俵に乗るから、(それだけ自分が未熟だから)影響を受けてしまうだけで。
例えば、幼稚園児に何を言われても、気にしないと思うんです。
「あらあら、自分も小さい頃はこんなことを考えることもあったなぁ」なんて懐かしんだりして。
相手が大人であっても、精神的に幼稚園児のような人を相手にしてしまっているから、変な影響を受けてしまっているだけ。
それはある意味、自分の幸せに対して、相手は影響を与えられる力を持っていると認めてしまっているようなもの。
いやいや、そんな力本来はないんですよ。
その力があるのは、自分自身だけなのだから。
現実的に、相手が社会的な立場上、自分に影響を与えられるとしても、その人が世界を牛耳っているわけではないのだから、もっと自分を生かせる場所にいけばいいだけのこと。
執着があると、手放せなくなる。
だからこそ、人は失いそうになるものにしがみついたり、それがないと生きていけない、なんて思うものだけど、実際は、それがなくても生きていける。
むしろ、そんな人と関わらずに生きる道を選んだ方が幸せになれたり。
ただし、抜け出すときは、「100%の悪人なんていなくて、相手には相手の正義がある。その正義は何なのか?」は知っておいた方がいいですよ?
それを分からずして、その場から離れたとしても、同じことを繰り返してしまうことはあるから。
ただ、相手がどうであれ、自分に何をするにせよ、最終的にその相手の言動に影響受けるか受けないかを決めるのは、自分自身だってこと。
自分の(心の)問題なんですよね。
ただ、外の環境ばかりを見て、幸せを計っていると、それが分からない人もいるかもしれません。
多くの人は、幸せとは何か?を分かっていない。
だから、外のもので幸せになろうとする。
幸せを実感できないから、人と比べて自分のほうが豊かだと「幸せなんだ」と思い込んだりする。
そんなの幸せでも何でもないですよ。
幸せは、自分の心次第だから。
仮に自分よりも恵まれていない環境の人に「あなたは幸せではないですよ?」と言ったところでその人が幸せだったら、やはり幸せなんですよ。
幸せって主観のものだから。
だから、自分が「私の幸せを左右する人なんて1人もいない」と本気で思えたら、誰も自分を不幸になんてできないんですよね。
嫌な人に、自分への影響を渡しちゃっていませんか?
それは相手が悪いうんぬんではなく、自分が原因ですよ?
他人は関係なく、ただただ幸せな人になりましょう!
byコラムニスト・ひかり