好きな人に尽くし過ぎてしまう人がいます。
相手が望まないことまで尽くしてしまう人というのは、基本、「相手に必要とされたい」と思っていて、相手に依存していることが多いもの。
だから、そういう人にとって、尽くす行為は、必ずしも愛情ではないんですよね。
自分の存在価値を感じるために自分を必要としてくれる存在が必要不可欠だから。
本人は良かれと思っていても、愛情ではないものを相手に投げかけていたら、相手にとっても迷惑行為になりかねないわけで。
これは恋愛に限らず、「子育て」でも言えることだと思うのですが、相手(子供)ができることを親は奪ってはいけないんですよね。
それは尽くしているわけではなく、単なる過保護に過ぎなかったり。
恋愛においても、男性がリードしたいときも女性があれやこれやとやってしまうと、男性がつまらなく感じてしまうことも。
場合によっては、「あなたはできない人だ」と言われているように感じてしまうことも。
「楽」と「楽しい」は違うから、相手に楽をさせてあげようとしたことで相手の楽しさを奪ってしまうこともある。
だから、よーく相手を観察して、やるべきか、やってもらうべきかを見た方がいいんですよね。
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それで言えば、「都合のいい女」というのも、言い換えれば、「尽くし過ぎている女」とも、言えなくはありません。
自分は相手を好きだから喜ばせたくてHをしている、と思っているかもしれませんが、その行為をすることで、相手をズルイ人間にしていることを気付かないといけないんですよね。
本当に心根が腐った人はさておき、そうでない人は、やはりそんなズルイ人間でいたいわけでもないから、自分がズルい人間になってしまう相手と一緒にいることは、居心地が悪いことなんですよね。
本当に愛情があるなら、相手の悪いところ、ズルイところは、きちんと叱れるくらいの人でいた方がいいと思いますよ?
その方が相手の心に響くから!
(※ただし、心根が腐っていない人に限る)
何はともあれ、「尽くす=愛情行為」とは言い切れないもの。気を付けたいものですね。
byコラムニスト・ひかり