職場の悩みのほとんどが、「人間関係での悩み」と言ってもいいくらい。人と人は上手くいかなくて、苦しむものです。
よくスピリチュアルな話でも、愛と調和が大事だ、なんて言われているけど、実際に、その愛と調和をどうしたら実現できるのかを知っている人は、あまりいないのかもしれません。
愛と調和を実現するために大切な行動は、「折り合いをつける」、これに尽きるんですよね。
これこそが、人間関係のすれ違いを解決する一番の方法と言っても過言ではないかも。
「自分は正しい。相手は間違っている」なんて言っていても、らちがあかない。お互いにそう思っているのだから。
「愛は大事。調和するのが大切」と言っておきながら、折り合いを付けられない人がいる。
そんな人は、心の底から、愛と調和を理解しているわけではない。
「折り合いをつける」ためには、まずは、相手の立場に立って物事を考える必要がある。
それこそが、<愛のある行為>と言える。
そして、譲歩して、お互いに納得する結果に持っていく。これこそが、<調和>だったりします。
大概は、これができないから、相手とすれ違ってしまう。
誰だって、 “自分の立場を理解し、味方になってくれる人”に対して、喧嘩腰になることはない。
「私のことを理解してくれない」
「私のことを大切にしてくれていない」
そういった思いがあるから、相手を「敵」とみなし、闘ってしまう。
闘うまではいかなくても、自分の主張ばかりして、自分の正しさを押し付けてしまう。
そんなことをしたら、相手だって、「私のことを理解してくれない!」と思って、戦闘態勢に入ってしまう。
◇
そういえば、私がまだ会社員だった時に直属の女性上司と合わなくて、険悪なムードだったことがあります。
でも、あるとき、会社の上の判断でその部署自体がなくなることになってしまって、私は彼女に「私も辛いけど、●●さんも辛いでしょうしね」と言ったら、彼女が目の前で号泣し始めました。(その私の言葉が嬉しかったそうです)
そこから2人の関係も改善し、結局、私がその会社を辞めるときには、一番の天敵だったはずの彼女が、送別会を開いてくれました。
人間関係というのは、ちょっとしたすれ違いで、悪化するもの。
だからこそ、「相手の立場を考える」「お互いに納得がいく折り合いをつける」
これがすごく大事なことなんですよ。
どんなに理不尽な人、子供っぽい人だって、“自分の立場を理解していくれる人”に対しては、邪見に扱わないものだから。
今日、気に入らない上司に「●●さんも、大変ですよね」
というような、相手に立場に立つような言葉を一言、声をかけるだけでも、随分、変わってくるかもしれませんよ?
お試しあれ。
byコラムニスト・ひかり