■一人暮らしには、お金で買えない経験がある!
“子供部屋おじさん”“子供部屋おばさん”という言葉がありますよね。
個人的には、30歳を過ぎたら、精神的にも経済的にも自立するためにも、実家を出て一人暮らしをすることをオススメしています。
もちろん親の介護が必要になってくると、自分が支えてもらうためではなく、親を支えるために実家暮らしの人もいるので、必ずしも、自立していないから実家暮らし、というわけでもないと思います。
その場合でも、一人暮らしができないこともありませんが、親の介護が必要となると、やはり経済的な負担はかかり、そう簡単なことではないと思うので、今回はあくまでも、ここでは、「親は元気なのに、子供が実家から出ないパターン」の話に限定します。
1人暮らしをすることで学べることって色々とあるんですよね。
生活力はもちろんのこと、自分で自分を支えられる精神力も身につきますしね。
何よりも、親の言葉って影響力があるからこそ、親の価値観に洗脳されていることも多いもの。だから、親元を離れることで、自分の価値観を身につけることができ、自分らしさを知ることができることも。
ただ、1人暮らしできない背景には、親が子離れできていなくて引き止めてしまうパターンも少なくありません。親子でお互いに依存し合っていることも・・・。
そんなときも、親に自立心を教えてあげるのが、子供の役目であるところも…。
そういう親は、「自分は1人で生きていけない弱い人間なんだ」と勘違いしていることも多いものなんですよね。それで人に甘えすぎてしまう、というか。
1人で立てる力を身につけられないうちは、自分の人生の楽しみも誰に依存したり、それを叶えてくれないと恨んだりしがちです。
だから、「自分で自分を幸せにできる」くらいになった方が、人のことも幸せにできる力を持てるもの。
実家を出ることは、親不孝でもなんでもありません。むしろ親にとっても、自分にとっても大切なことなんです。
■実家暮らしが、婚活の障害になることも!
人がどんな生き方をしようが、その人が人に迷惑をかけないのであれば、自由だとも思っています。
ただ、実家暮らしの人が、恋愛、結婚しようとなると、色々と問題は出てくるかもしれません。
やはり「自立している」ことは、ある程度の大人の年齢になった人に対して、多くの人が求める能力(魅力)ですしね。
結婚願望もないし、親とずっと一緒に暮らしていきたいのであれば、そういう人生観もあるので否定はしません。
ただ、実家暮らしの人は、1人暮らしをしようが、実家暮らしのままでいようが、少なくとも「自分が納得できる自分」でいることは大切です。
1人暮らしをしたことがない人って、そこにコンプレックスを持っている人も少なくないんですよね。
その場合、やってみることも大切だと思います。意外となんとかなるものだから!
本当は、結婚願望があろうがなかろうが、1人暮らしはしておくといい経験になります。ぜひ、機会があったら、チャレンジを!
byコラムニスト・ひかり