今までは、女性が生きていくには、結婚した方が生きやすいこともあり、「結婚する人」「結婚できない人」といった見られ方をすることも多々ありました。
でも、今後は、「結婚しない」を選択する人が増える時代になってくるかもしれません。
最近、つくづく思うのです。現代は「結婚しなくても生きていける時代になってきた」のだと。
女性も経済力を持ち、1人でも外食できたり、旅行に行けたり、色々と楽しめるようになったからこそ、好きでもない人と、“わざわざ”結婚する必要はなくなってきた、というのか・・・。 (少子化問題で言えば、日本は人口が減っていても、世界では増え続けていますしね。逆に日本も人口が増え続けてしまったらむしろ世界的に見たら大変なことになることだってあるかもしれません)
今まではどこか「結婚していなければ、結婚できない人」なんて見られ方をしたものですが、これからは、もっと人生の選択肢として、「結婚をする」「結婚をしない」を普通に選ぶ時代になってくるかもしれません。
もちろん好きな人がいて、その人とずっと一緒に暮らし、生涯、添い遂げたければ、結婚するという選択肢を選ぶのは、普通のこと。 だから、結婚を否定したいわけではありません。
なんと言うか、「結婚する、しない」の選択肢が、「会社に勤める、フリーランスで働く」と同じくらいの感覚の選択肢になることもあるのかもしれないなって思うんです。
これだって、会社に就職できないからフリーランスになっているわけではない人もたくさんいます。自分の生き方として、その方が合っているから選択している人もいます。
今までは生きていくために、「会社で働くこと」また「結婚すること」を選んでいた人もいると思うんです。 でも現代は、会社だって、年功序列はなくなり、退職金がもらえるところも少なくなり、会社自体もいつ潰れるのかわからない時代になってきているので、ある程度は、その会社でなくなっても“生きていける人材”が求められてきます。そういう人がむしろ他社でヘッドハウンティングされたり。
つまり会社に勤めても、勤めなくても、どちらにもリスクはあり、また結婚も、しても、しなくてもリスクはある、ってことなのかもしれません。(仮に結婚できたとしても相手が変な人だったら、足をひっぱられることだってあるでしょうしね)
なぜ、そう思うようになったかというと・・・私自身、40代になるまで結婚していなくて、不幸だと思ったことは一度もないんですよね。
独身でいることを望んで独身でいたわけでもないのですが、「ずっと独身」というのを経験してみたら若い頃に想像していたことと全然違った!というのか。今まで、「結婚しなければならない」と思っていたのは、何だったのだろうか?とすら思うのです。
だからって、結婚を否定する気もないし、「このまま独身でいつづけたい」と思っているわけではないのですが、(チャンスがあればしたいともいますし)ただ、実際に経験するからこそ分かることもあるものなんだなぁ?と。
もしこの“快適さ”を知る人が増えたら、それこそ本当にわざわざ「結婚しない」という選択肢を選ぶ人が増えてきてもおかしくないのかもなぁ?と思うのです。
もちろん快適に過ごすためには、それなりに自立していなければ難しいわけで、逆を言えば、自立できていない人は、この状況は生きにくいでしょうし、支え合って生きた方が幸せなこともあります。 また、今、好きな人がいる、いない、恋人がいる、いないで、結婚を望むかどうかって随分、変わってくるのだと思います。
逆を言えば、「付き合っているのに結婚してくれない恋人」ってどうなの?とも思いますしね。
今、独身で、快適に過ごしているからこそ、逆に思うんです。「結婚って、何なんだろう?」って。
昔と今では、する目的が少し変わってきている、というのか。 だから、無理にするものでもないなぁ、とは、思います。
ご縁がある人と出会い、「この人とずっと一緒にいたい!」と思ったときにすればいいわけで。 自立している人であれば、将来を不安に思って結婚するなんてことをしない方がむしろ幸せに生きられるのかも。 時代はどんどん変わってきていますね!
そんなことを思っていたら、この間「ボクらの時代」(フジテレビ系)で、デヴィ夫人がこういったことをおっしゃっていました。
<この年齢になると1人の方が楽かなと思う>
<“真のぜいたく”というのは、精神的に、経済的に肉体的に、物理的に完全に独立していること。 誰にも忖度したり、遠慮したり、気兼ねしたりする必要がないから>
老後の心配から結婚を望む人もいますが、79歳のデヴィ夫人でもそういう感じなんですね。 もちろん彼女の場合は一度は結婚し、娘さんがいらっしゃいますし、芸能界での仕事があるからまた一般の人とは状況が違うとも言えますが、「自立こそが、幸せ」という思いには、納得できます。
もちろん自立していても、友人はいた方がいいし、1人で孤高に生きていくことを薦めているわけでもありません。
ただ、こういう幸せそうに生きている独り身の人を見る機会が増えると、今までは少数派だった、「独身でいる」という選択肢を選ぶ人が出てきてもおかしくないでしょうね。
色々な人生観があっていい。自分に合う人生を選びたいものですね。
byコラムニスト・ひかり