「自分は結婚していないから不幸なんだ」と思っている人がいます。でも、本当に不幸な理由は、そこでしょうか?
私もこの歳まで独身ではありますが、結婚願望はあっても、「独身だから不幸」と思ったことがないんですよね。
なぜなら、独身であることのメリットも分かっているからです。
自由。身軽。自分のペースで生活できる。やりたいことがやりやすい。
これって、最高ですよね!
同棲経験があるから、というのもありますが、誰かと一緒に暮らすと、相手のペースにも合わせる必要が出てくるし、相手の求めてくる理想に少しでも付き合わないといけなくなってきます。
相手によっては、自分らしさをちょっと封印することも必要となってきます。
どんな大人であっても、相手の相手らしさを100%認められるほど大人の人って、意外と少ないんですよ。
「僕のパートナーなら、こういう人であってほしい」というのを押し付けてくることは多いものですし、逆に自分だって相手にそういうものを抱くものですしね。
しかも、一緒に暮らしていると、うまくいっているときはいいのですが、仲が最悪になったときは、“一番の天敵”になり得るのがパートナーとも言えるのです。自分の急所を知っていますしね(苦笑)。
自分の人生の地盤を揺るがすような重要な相手がいるってことは、その分、思い通りにいかなくなることも色々と出てくるってことなんですよね。
別に私は誰かと共に生活することにトラウマは抱えていませんが(苦笑)、それだけ同じ歩調で歩くというのはまどろっこしいことも出てくるということです。 1人でさっさと歩けたら楽なのに、二人三脚歩で歩くようなところもありますしね。
それでも、その分、一緒にいると味わえる幸せもあるわけで、「幸せ>面倒くささ」でいるうちは、関係はうまくいくものです。
ただ、そういう相手がいないときは、その手に入れていない幸せばかりこだわって嘆くよりも、面倒くささがないことにも注目して、好きなことを思いっきりした方がいいもの。 それをし続けることで、「私は結婚していないけど、コレがあるから!」というものを手に入れていくんですよね。
だから、独身でも幸せな人って、「私には、コレがあるから!」というのを持っている人は多い。
せっかく独身の自由な時間があるのにそういうものがない人の場合は、もしかしたら、自分が今幸せではないのを「結婚していないこと」のせいにばかりしすぎているのかもしれません。 もっと根本的な問題なんですよね。
独身には独身の良さもあります。それをもっと堪能して、独身でも(その後、結婚しても)幸せでいられる人でありたいものですね。
byコラムニスト・ひかり