■人を許せる人になるには?
人を許せるのは、それだけの心の器と思考が必要となるもの。それはどういったものなのでしょうか。
以前、あるベテラン俳優の方を取材したら、こういうことをおっしゃっていました。
「昔は、こうなんだと決めつけていたから、人を許せないことはたくさんあったし、その人の立場を見ずに、やっている行為を間違っていると思っていた。
でも、相手がそうしてしまう背景を見ると、分かってくることもある。あとはそれに対して自分がどう対処するか、なんですよね」と。
それは、自分のモノサシだけではなく、相手の立場に立ってものを見たときに見えることもある、ということ。さらに、人のいいところも悪いところも、強さも弱さも「それでいい」という境地でもあります。
そんな大きな器と愛情を持った人だからこそ、その方は、様々な人物を演じ切れるのだと思ったものでした。
私自身、色々なモノサシを持つことで、人はもっと豊かになれるような気がします。(豊か=お金持ちではないですよ?)
それがないと、自分とは違う人を拒否してしまったりしますしね。
その俳優さんは、子どもの頃、お父さんが女を作って家を出てしまったという、哀しい経験がある方なんです。
でも、それに関しても、今となっては、「もうあの人は“それ”だから、それでいいんじゃないか、と。“それ”ねっ、て言えるようになれば、非常に楽になるんですよ」とおっしゃっているんです。
“それ”というのは、「ありのままの状態」のこと。つまり、「すべてOK」という意味なんですよね。
そういう人なんだから、しょうがない。そうせざるを得ない事情もあったのかもしれない、ということなんですよね。
完璧な人間なんて1人もいない。
だからこそ、「罪を憎んで人を憎まず」という人でありたいものですね。
byコラムニスト・ひかり