■それ、本当に愛?
相手を求めることが愛することだと、勘違いしている人が意外といます。
特に男性が女性を「口説く」ときに、それが当てはまるかもしれません。
でも、実際は、好きでもない男性に「好きだー」「可愛いね」「綺麗だね」なんて言われたところで、「…だから?」となっちゃう女性も多いでしょう(苦笑)。
結局、ある程度、自立した人であれば、「この人と一緒にいると楽しいな」「一緒にいると安らぐなぁ」など、「1人でいるよりも2人でいた方が幸せ」だと思わないと、心が動くことはないもの。
逆に「好きと言われたら、相手を好きになってしまう」タイプの人もいますがそういう人は、自己評価が低く、人に評価されることで自分の価値を見出したい人の可能性も。
つまり、「愛を求めるタイプ」も、「他人の評価で自分の価値をはかるタイプ」も依存体質だったり。
だからこそ、結びつきやすく(=類は友を呼ぶ)、共依存の関係になりやすいんですよね。
その結果、お互いに愛を奪い合うような関係となり、消耗していくことが多い。
でも、巷の恋愛は、そういうものが多いですよね…。
「相手を求める=自分のメリットばかり考える」からこそ、結婚しても、愛が育まれることなく、仮面夫婦になってしまったり。
そういう人たちは、「愛すること」自体にメリットがあると思っていない。
でも、これこそが、幸せになるための要素であり、自分の内側に愛が増える行為なんですけどね。
物質的な価値観のまま、愛も外から得ることで増やしていくものだと思いがちですが、愛に関しては、自分の内側から増やすしかないんですよね。
愛は、心の話。だから、物質的なこととは全然違うことなんですよ。
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「好きだ」と言われれば言われるほど、何かを奪われそうにな気になり、すごく居心地が悪い経験がある人は意外といるかもしれません。
(※特に相手が自分のことをちゃんと知っているわけではない、と感じる場合)
私は、正直、あります。
結局、そういう口説き方をする人は、「好きだ」と言っておきながら、相手と付き合うことでの“自分のメリット”ばかりを見ているし、心では、「愛をくれー!」「もっとくれー!」と言っているように思えてしまう。
だから、言われれば言われるほど、なにか、奪われるような気になるというか…。
口説く前に、「愛とは何か」を知ることって、大事なんですよね。
byコラムニスト・ひかり