■一人一人の力は微力でも、影響を与える!
映画「フィッシュストーリー」を観たことはありますか?
1970年代に活動した売れないパンクバンドが、巡り巡って、現代に影響を与えるストーリーです。
(なんと!地球すらも救うんです)
自分の行動が直接、この世界を変えることはできないかもしれない。
でも、もしかしたら、誰かを励ましたことで、その誰かが、さらに誰かを勇気づけ、その勇気づけられた人によって、世界を救うことだってあるかもしれません。
それで言えば、現実的にも「電卓の父」と呼ばれている佐々木正さんは、まだ1人の若者に過ぎなかったソフトバンクの孫正義社長に銀行を紹介し融資の手引きをしたり、アップルを追われていたスティーブ・ジョブズの相談に乗り、それが結果的にiPhoneのアイデアにつながったと言われています。
佐々木さんがいなければ、ソフトバンクもiPhoneもこの世にはなかった、といっても過言ではないかも。
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私たち一人一人の力は微力かもしれないけど、人にいい影響を与えることで、間接的に世界に影響を与えることだってあり得るんですよね。
それは、ある意味、漫画「君たちはどう生きるか」で、コペル君が粉ミルクが手元に来るまでに、多くの人々が関わっていることを知り、人間は網目のように影響し合いながら、世界を変えている分子のような存在だと言ったのと似ているかもしれません。
誰かが牛からミルクを絞らなかったら、工場で粉ミルクにする人がいなかったら、粉ミルクの商品を運ぶ人がいなかったら、この粉ミルクが自分の手元に届くことはない。
誰もがみんな、何だかんだで、この世界を作っているし、何かしら影響を与えている。
自分の言動で人を幸せにする人が増えたら、世界はもっと幸せになるでしょうね。
私たちはなんだかんだ言って、つながっているし、影響し合っているんですよね。いい影響を与えられる人でありたいものですね!
P.S.
結局、こういう思想がきっかけとなり、スピリチュアル的な言葉で言えば、「ワンネス」の意識に近づくのかもしれません。
あなたの幸せが私の幸せ、あなたの痛みは私の痛み、だからこそ、自分さえよければいいなんてことはなく、みんなつながっているのだから、みんなが幸せになる行動をしていこうと。
まだまだそんな世界には程遠いけど、それでも、人の進化は少しずつ、ワンネスに向かうものだと信じたいものですね。
byコラムニスト・ひかり