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[お悩み相談室]親との関わり方が分かりません!

TawnyNina / Pixabay

家族との関係に悩んでいる人は意外と多くいます。今回はこういったお悩み相談です。

(Rさん・27歳)
私の悩みは両親のことです。私は高校卒業後、一人暮らしをしています。現在は、年に2,3回ほど帰省しています。私の両親はとても仲が良く、いい夫婦です。私のことも愛情をもって育ててきてくれたことを感じています。でも、なぜか私の恋愛の話はちゃんと聞いてくれないのです。

今までもお付き合いしていた人はいて、結婚を考えた人もいました。学生の頃、「紹介したい人がいるんだけど」と言うと、「お前が学生のうちは会わない。社会人を3年間経験してからにしよう」と言われました。

社会人になってからも「今、付き合っている人がいるんだけど」といった話をもちかけると、「確実に結婚って決まってから、報告して」と言われてしまいました。そのくせ、「早く相手を見つけないとね」「孫を見たい」というようなことを言います。
逆に、弟とはそれなりに普通の話ができます。弟は「もうある程度、姉ちゃんたちで勝手に決めちゃっていいと思うよ」と言ってくれました。

私は今、恋人がいるので、結婚して早く両親を安心させたいです。親も私の結婚を望んでいます。なのに、話すら聞いてくれません。このような両親と、今後どうやって関わっていけばいいのでしょうか?

あと、私は実家に帰るととても居心地が悪いです。ごく平凡な家庭で、家族仲も良いし、会話もありますが、3、4日が限度です。
帰省の度にストレスです。どうしたら良いのでしょうか?家族との関わり方についても教えてください!

■Rさんへの回答
今、お付き合いされている方にプロポーズされたら、ご両親に「私、プロポーズされたから、結婚したい!」と言えばいいのではないでしょうか?
そこまでの段階でも話を聞いてくれないなら、それは問題ありますが、そうでなければ、よくある家庭の風景とも言えます。

親と恋愛の話をするかどうかは、それぞれの家庭で違うでしょうが、親とはそんな話は一切しないという人も珍しくはありません。子供だって、親に自分の恋愛の話をするのは気恥ずかしいところもありますしね。

だから、逆に私は、なぜRさんがそこまでご両親に自分の恋愛の話を聞いてもらいたいのかが、分かりません。恋愛相談だったら、親にしなくても、友達とすればいいだけのことですし。

親の本音を言えば、「子供はいつまでたっても、自分たちにとっては子供でいてほしいもの」なんですよ。

だから、「いつかはお嫁に行ってもらいたいけど、いざ行ってしまうと寂しい」という複雑な気持ちがあるので、結婚するという覚悟が決まってない恋愛話は、わざわざ聞きたくない、という気持ちなのでしょう。

もちろん「今の彼と結婚できるようにもっていきたいから協力してほしい。家に連れてきてもいい?」という相談であれば、話は別です。
そういう話であれば、ご両親も協力してくれると思うので、Rさんが今の彼と結婚したいと真剣に願うのであれば、きちんとお話をされた方がいいでしょう。

それでも、もし聞く耳を持たない時は(それはほぼないとは思いますが)、自分の思いをきちんと綴ったお手紙をご両親に書いてみてはどうでしょうか?手紙の方が伝わることもありますし。
この場合、まずはお母さんに言う方がいいでしょうね。お父さんだとヤキモチを焼くでしょうし。

親にとって、子供が幸せな結婚をすることは喜ばしいことですが、それと同時に寂しさを感じるもの。
それは、今までは自分たちだけが家族だったのに、子供が自分の家族を持つようになれば、やはり自分の作った家庭を一番に考えるようになるからです。それは悪いことではないし、むしろそうするべきです。
ただ親心で言えば、やはり手塩にかけて育てた子供がどこかに行っちゃいそうで、寂しさを感じるのは理解できます。

もしRさんがお嫁に行くときは、相手のご両親だって、同じような気持ちでいることを理解した方がいいでしょう。

息子だから、娘だからに関係なく、やはり親というのは、子供が独り立ちするのは、喜ばしいことであり、寂しいものなのです。
だからこそ、「こんなに素敵な人と結婚してくれてよかった」と思ってもらえるような振る舞いは大切なのです。

だから、この件に関しては、ご両親の気持ちをよく理解した上で、本当に結婚をしたいときにきちんと話すようにしてみては、どうでしょうか?

■親子であっても、人間関係
それから、「実家が居心地悪い」ということですが、何も特別なことではないのでは?逆に、3,4日もいれば、十分とも言えます。
ただ、特にRさんの場合は、「Rさんに、子供のままでいてほしいご両親」と「自立している自分を見せたいRさん」とでギャップがあるから、居心地が悪いところもあるのかもしれません。

ただ、もう一歩Rさんが大人になったら、「親の前だけでは、子供として振舞おう」というのが、できるようになると思うんですけどね。

例えば、一緒に食事に行ったら、子供が支払うことに喜ぶ親もいれば、まだまだ自分たちで払って、子供たちにご馳走したいという親もいます。
親が「親であり続けたい」と頑張っているうちは、子供も親に素直に甘えるというのも大事なことです。
その代わり、その甘えは、親ができる範囲のことに関して甘える(=相手のために甘える)のであり、本当に寄りかかることではありません。
ご相談を読む限りでは、Rさんは、そこまでまだ精神的に大人になり切れていないところもあるのかもしれません。

まあ、そうでなくても、親子であっても、家族であっても、人間関係なので、相性はあります。もう一緒に住む必要はないので、無理することはないと思いますよ?お正月、お盆など、何かしら押さえなくてはいけないときは会うようにして、それ以外は、会いたいときに会って、会いたくないときは「仕事が忙しい」などを理由にして、わざわざ会いに行く必要もないと思います。

ある程度、大人になったら、「相手は親だから」って甘えないで、自分で状況をコントロールすることも大事ですよ?

今のRさんは、「恋愛の話を聞いてくれないのは、親が悪い」「実家の居心地が悪いのも、親が原因だ」と、親のせいにしています。それでは、正直言うと、まだまだ“お子ちゃま”です。

「どうしたら自分の結婚に賛成してくれるのか?」「どうしたらお互いに心地よい時間を過ごせるのか?そのためには自分はどういう行動をするればいいのか?」まで考えられるようになったら、随分、変わるでしょうね。

まあ、現代の日本では20歳どころか、30歳になって、ようやく大人になるのが現実です。Rさんも今後、こういったものの考え方ができるようになると、所謂「自立した大人の女性」になれると思いますよ!

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byコラムニスト・ひかり
コラムニスト・フリー記者。 『100 の恋』(泰文堂)で小説家デビュー。夕刊フジでコラム連載をきっかけにコラムニストに。ブログ「ホンネのOL”婚活”日記」は、20~40代の女性に人気。著作に『愛される人の境界線』(KADOKAWA)、『「大人女子」と「子供おばさん」』(新人物往来社・中経出版)、「恋愛の青い鳥」(TWJ)など。

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