■光と闇を統合
「光と闇を統合させる」とは、どういうことなのか。
矛盾したことを言うと、「闇の存在が、愛を抱いて幸せになることには、誰も邪魔することはできません」。
(現段階で愛を抱けるかどうかは別として)
つまり、「闇の存在が他の存在を犠牲にすることなく、“正しい方法”で幸せになれるように願うこと」
それが光の存在にとって大切なことなのです。
これこそが、「罪を憎んで人を憎まず」の精神にもつながります。
もし、単に闇の存在を憎たらしいから排除するなんて方法をとるのであれば、それは闇の存在と同じなのです。
“自分に都合の悪い存在”を排除するということだから。
(=自分の幸せのために相手を利用するということだから)
とはいえ、ただただ闇の存在を許すわけではありません。
悪いことをしているのに、見て見ぬふりをするのも違います。
相手が“間違ったやり方”で幸せになろうとしているときは、きちんとそれは違うということを教えなくてはいけないのです。
そして、“正しい幸せのなり方”を学ぶまでは見張ることも大切なのです。
◇
実はこれ、他人ごとではないんです。
先ほど私は、「他の存在を犠牲にすることなく、“正しい方法”で幸せになること」が大切であることを書きました。
私たちだって、同じなのです。
例えば、先進国の日本は、発展途上国の人たちに安い賃金で働かせて、安い商品で自分たちを満たしています。
これって、「他の存在を犠牲にしている」ことですよね?
また、人間の多くは、牛、豚、鶏、その他の肉を食べます。
これって、「他の存在を犠牲にしている」ことですよね?
さらに、自然を壊し、人工的な建物を作っています。
これって、
「植物、そして地球を犠牲にしていることですよね?」
私たちも、そろそろ学ばなくてはいけないのです。
他の存在を犠牲にしない方法で幸せになることを。
私たちももっと愛を持たなくてはいけないのです。他の存在に対して。
他国の人々、動物、植物、そして地球を。
それこそ、愛を抱いて幸せになることには、誰も邪魔することはできないのです。
もし今、自分が幸せでないなら、それは「愛が不足している」からなのです。
自分が愛していないから、自分の中に愛を増やしていないから、幸せではないのです。
愛こそが、“最強の力”を持つもので、それを持つことは、誰も止められないのです。
奪うこともできないのです。
愛は、全ての人が、自分の内側から増やすことができるものだから。
◇
何はともあれ、闇と統合するためにも、「闇の存在が他の存在を犠牲にすることなく、“正しい方法”で幸せになれるように願うこと」
そして、自分自身も他の存在を犠牲することなく、“正しい方法”で幸せになれるようにしていきたいものですね。
P.S.
もちろん不食で生きていける人は限られているので、私たちは食べ物を食べていくわけですが、せめて、感謝をしていただきたいもの。
たとえ動物を食べるにしても、せめてその動物を食肉にするときには、苦しまない方法を選択すること、きちんとその魂が幸せに向かうことを願うだけでも、随分、違うでしょうね。
今のままでは、動物たちにとっては、私たち人間のほうが恨まれるくらい
闇の存在だとも言えるから(苦笑)。
全ての生き物、存在に愛を!
byコラムニスト・ひかり