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ドラマティックが好きなうちは「不幸」から抜け出せない理由

■ドラマティックは面白いが、気を付けないと抜け出せなくなる

この3次元は、思考が現実になるといっても、かなりタイムラグがあるそうです。
だから現実になっていないように思うけど、実は現実化されている、なんてことも。

現実的にいっても、思考によって、言葉、行動は、変わります。だから、自分が心の底で何を思っているのか、を知る必要があるのです。

知らずのうちにドラマティックな人生を好んでいる人がいます。
心のどこかでは、波乱万丈は面白いと感じてしまう人もいます。
それは、喜怒哀楽が出やすく、自分のエネルギーになるからかもしれません。

ただ、そこに浸り過ぎてしまうと、ずっと不幸から抜け出せなくなります。
さらにいえば、「不幸な私」だから、今、自分の表現ができていると思ってしまうと、ますます幸せから程遠くなってしまいます。

世の中の不条理さを世に伝えることは、もちろん大切なことだけど、それだけになってしまうと、先に進めなくなってしまう。

文句を言うのは簡単。そうではなく、そこから抜け出すためにどうしたらいいのか、まで言えるようにならないといけない。

「相手が悪い」「社会が悪い」だけでは、先に進めない。
特にタイムラグがありながらも、「思考が現実化する」仕組みがあるなら、なおさら。
ずっと「相手が悪い」「社会が悪い」から抜け出せなくなってしまうから。

本当の心の奥の奥(潜在意識)では、「相手が悪い」「社会が悪い」ままであってほしいと願っていることすら、あるかもしれないのです。
なぜなら、それがなくなってしまうと、自分(=エゴ)がそれを表現し続けられなくなってしまうからです。

「理不尽な現実を表現し続けている自分」というのがアイデンティティになっていたら、ますます抜け出せなくなってしまいます。

今、その仕組みにハマってしまっている人は少なくありません。
これは、3次元ならではの体験だからなのですよね。
そこに心の奥の奥では、面白みを感じてしまっていることも。

■不幸から抜け出すには?

「中庸であること」「今、ここ」の感覚を持つことで、ドラマティックさから抜け出せることはよくあること。
「本当の幸せ」は、「心動かされる面白さ」のようなものではなく、「穏やかで静かな状態」だから。

「悲劇のヒロイン」として注目されたことがある人が、ずっとその悲劇から抜け出せなくなることはよくあること。
人は面白いもの。刺激的なものを好む。だから、そんな人に注目する。

注目されたら、やはり人はうれしい。
だけど、本当に幸せになりたければ、そこから抜け出すことも大事なのですよね。

それに似たことで言えば……
この世界の真実を知ることは大事だけど、そこに翻弄されてしまうと、トラップにハマってしまう。
また、発信している人が注目され、そこにアイデンティティを感じてしまうと、心の奥の奥では、むしろその世界を求めて続けてしまうところも。
この「バランスを保つ」というのが、実は難しいことなのです。

本当に幸せになりたければ、「自分の心を平和に保つ」こと。
それに尽きるのかもしれません。

ただし、そこに至るには、「ドラマティックさを面白がっている自分」にも気づかないといけない。

自分が本当に望んでいるものは何か。
まずはそれを知ることが大事なのかもしれませんね。

byコラムニスト・ひかり

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