■きっかけは読者さんとのやりとりだった
今では、漫画や電子書籍のタイトルなどにも使われることが増えてきた「子供おばさん」というワードですが、実は、もともとは私がブログで、読者さんとのメッセージのやりとりの中で生まれた造語なんです。
当時、大人女子という言葉が流行っていたんです。そこで
「それは、大人女子ではなく、子供おばさんですよ」
そんなやりとりをきっかけに、私自身、面白い対比の言葉だなぁと思い、その後、WEBサイト「All About」で「大人女子と子供おばさん」を対比するコラムを発表。それがYAHOO!ニュースにも紹介され、バズったのですよね。
■ 書籍化と商標登録の経緯
それからしばらくして、ある方に新人物往来社の編集者さんを紹介していただいたので、企画書「大人女子と子供おばさん」を提出したら、無事に通り、2012年に出版。3刷で1万部が販売されました。
2013年には悪用されるのをさけるために、「子供おばさん」を商標登録しました(登録商標・第5661654号 ※印刷物区分)。
なぜ、商標登録したのかというと、人を傷つける悪口として悪用されたくなかったからです。
■ 「子供おばさん」の定義と願い
「子供おばさん」は自己を自制するための言葉であり、私が書くコラムでも、一般的な標準の人のレベルにしています。特別な欠陥がある人というよりは、誰もが持つ、弱い部分や欠点を「子供おばさん」は持っています。
逆に、「大人女子(大人女性)」の方は、一般的には周りの人から「素敵だ!」と思われる人を基準にして書いています。
一応、定義を言うと…
★「大人女子」と「子供おばさん」の定義
・「大人女子」……歳を重ねても、若々しくて可愛らしい大人の女性。
・「子供おばさん」……大人になりきれない、若作りの子供っぽいおばさん。
まあ、「若作りの子供っぽいおばさん」という表現には、ちょっと毒はありますが(苦笑)、人ではなく、自分に向けている表現です。
(※表面的な「若作り」ではなく、内面から「若々しい」ことが大事なのですよね)
だから、一昔前に流行った「オバタリアン」のように、「オバタリアンの人」を卑下したり、嘲り笑ったりするためには、使用してほしくないと、個人的には考えています。
■ 広まり、そして変化していく“言葉”
私自身、子供おばさんのコラムや漫画の連載は、「AM」「WOMe」「Grapps」「P・H」「ミモレ」などの媒体でやらせていただき、さらに、電子書籍&ペーパーオンデマンドは4冊出版しています。
最近は、私以外にも、この「子供おばさん」というワードを漫画や電子書籍、コラムなどで使っていただき、さらに、「大人女子」と対ではなく、単独でも使われることが増えています。
「言葉というのは、変化していくのだなぁ」と思うし、それでいいのだと思っています。
ただ、やはり「子供おばさん」の生みの親としては、あくまでも「子供おばさん」というワードが、人を傷つけることなく、“自分を見つめる鏡”のような言葉として、これからも在り続けてくれたらと願っています。
byコラムニスト・ひかり
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