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[恋愛お悩み相談室]仕事と恋愛の両立がうまくできません

キャリアウーマンが増えた現在、仕事と恋愛の両立に悩んでいる人は少なくありません。今回はこういったお悩み相談です。

(Yさん・40代)
現在、2つの仕事を掛け持ちしてやっていて、順調です。でも、恋愛はそうではなく、幸せに結びつかないことに悩んでいます。

私は別れると、元彼とは気軽に話したりできなくなります。その結果、共通の友人、知人とも会いづらくなりました。これって幸せではないですよね。

恋愛している時は、もちろん誠意を尽くし、ベストな関係を作るように取り組んでいます。自分としては、少ない時間をやりくりしつつ、コミュニケーションをとっているし、相手をないがしろにしているつもりもありません。
でも、仕事が忙しい私に、相手が辟易して離れていく、というパターンが多いです。

仕事は何年か費やしたら、大きな成果を得ますが、恋愛は何年一緒にいても別れてしまえば、何も残りません。
失恋はいくつになっても心が痛み、仕事にも多少、影響が出てしまいます。
仕事と恋愛との両立が、このように難しいのは私だけでしょうか?

■Yさんへの回答
仕事と恋愛の両立は、簡単なことではないですよね。ただ、今回のケースは、単にそれだけの話ではないような気がします。

まずは別れた後の人間関係について。
Yさんにとって、元カレとの共通の友人との関係がそんなに大切なものであったのであれば、別に元彼と別れても、共通の友達とは元彼抜きで会ってもいいのでは?
もちろん元彼を含む数人のグループで仲良くしていた場合は、別れた後はどっちかが抜けるパターンはあるでしょうが、それでも仲のいい人とは個別に会うことはできますしね。

共通の人(元彼)がいるから会っていたくらいであれば、お互いに会う理由もなくなり、疎遠になりますが、お互いに友情を深めていたら、そんなことはないと思うんですよね。
共通の友達とは仲良くしつつ、月日が経った後に機会があれば、元彼も交えて会う機会ができ、今度は友達として関係を築くパターンだってありますしね。

もちろん、婚約までしていたけど破棄したとか、お互いに将来も踏まえての恋愛で、濃い関係を築いたときは、そう簡単には会えないことはあります。
でもそこまででもない場合は、もしかしたらYさんが元彼に対して未練があり過ぎだったり、別れ方が上手ではなかったりするのもあると思うんですよね。恨みつらみで関係を終わせてしまったら、次は会いづらいですしね。

■別れた理由に隠された、本当の理由があるかも?
あと、「恋愛は何年一緒にいても別れてしまえば、何も残りません」と書かれていますが、本当のそうかな?と思います。それは“結果主義”すぎではないか?と。

一緒に過ごした時間でお互いに成長し、学び合ったことだって、決して無駄ではないし、それが次の恋愛にも生かせますしね。
もし、そんなことを本気で思っているのだとしたら、もしかしたら、Yさんは重要な何かが見えていないことってあると思うんですよね。表面的なメリット・デメリットしか見ていないというか。

別れる理由で多いのは、「忙しい私に相手が辟易する」とのことですが、自分ではないがしろにしていないつもりでも、相手にとってないがしろにされていると思うのであれば、それはやはり「相手が不満に思っているのを、そのままにしていた」ということだと言えます。

もしかしたらYさんは、「相手がどう思っているのか?」を察するのが苦手なタイプかもしれません。

「自分はこう思った」「自分はそんなつもりではない」では、世の中、うまく回りません。
「相手の言葉の真意をきちんと理解すること」、さらに「自分の思いを相手にきちんと伝えて、理解してもらう」ということが大事なんですよね。

忙しくて会えなくても、「毎日、恋人に連絡する」「相手が嬉しくなるような言葉を伝える」とかって、すごく重要だと思うんですよ。それって、時間がなくても、眠る前の15分だったらできるでしょうし。

だから、単に「仕事が忙しくて、相手に寂しい思いをさせてしまって、フラれた」なんて単純な話ではないと思うんです。
おそらく何か重要なことが欠けていたから、うまくいかなかったことってあると思うんですよね。そこに気付かないと、結局、同じような失敗を繰り返してしまいますよ?

もちろん女性は特に、仕事と恋愛との両立が難しいです。
相手が依存心の強いタイプだったら、まずうまくいかないでしょう。また、女性が仕事で輝くことに、いい顔をしない男性だってもちろんいます。
もし今までの彼がそういうタイプだとしたら、「自分にとって、恋愛相手としてふさわしい人はどういう人かを分かっていない」とも言えます。

さらに、人それぞれにキャパシティーはあるから、どちらも完璧に、なんてことは難しいです。
でも、もし仕事を優先にしたいのであれば、それを選んでいるのは<自分>なのだから、「それで恋愛もうまくいかない」なんて言っているのは、ある意味、欲張りだとも思うんですよね。

両立してはいけないとは言わないけど、「自分は仕事を頑張りたい。それを認めてくれる相手が欲しい」と言っている時って、自分の都合ばかりで、相手の都合を見えていないことって多いと思うんです。

もしかしたら相手は、「パートナーは、仕事はほどほどにして、自分と楽しいひと時を過ごしてほしい」と望んでいるのかもしれない。もしそうだったとき、自分はどうするのか?

それは、「相手の幸せを考えた時、自分はどうしたらいいのか?」ということです。
自分と付き合って、寂しい思いをさせるよりも、もっと彼のことを見続けてくれる女性の方が合うと思ったら、手放してあげた方がいいことだってあるかもしれません。

相手は自分のために存在しているわけではないから、「私を分かって!」ではなく、相手の要望を知った上でどう折り合いをつけるかを考えることが大事なんですよね。逆を言えば、「仕事で頑張っている君が好き」と言ってくれる人もいるでしょうから、その場合は、相手の要望と自分の生き方が一致しているとも言えますし。

結局、恋愛に大事なのは、“思いやり=愛”です。
「私の都合を分かって!」は、愛ではなく、自己愛です。

当たり前だけど、お互いに相手に対して愛を持っていなければ、恋愛はできません。
だから、今回の話って、実は仕事との両立云々だけの話ではないと思いますよ?

<お知らせ>
恋愛お悩み相談を募集中です。
詳しくは、https://happy-w-n.com/post-278/

byコラムニスト・ひかり

コラムニスト・フリー記者。 『100 の恋』(泰文堂)で小説家デビュー。夕刊フジでコラム連載をきっかけにコラムニストに。ブログ「ホンネのOL”婚活”日記」は、20~40代の女性に人気。著作に『愛される人の境界線』(KADOKAWA)、『「大人女子」と「子供おばさん」』(新人物往来社・中経出版)、「恋愛の青い鳥」(TWJ)など。

 

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