恋愛の多くが、思う人には思われず、思わぬ人に思われるもの。まずはどちらかの片思いから始まることが多いですし、はじめから両想いというのは、むしろ奇跡だったりするんですよね。今回は、こういったお悩み相談です。
(Aさん)
私は婚活パーティーや合コンなどに参加してきましたが、いつも好みのタイプとは違う人に好意を持ってもらいます。でも、いいなと思う人からは思ってもらえません。
初対面の人とでも結構話す事が出来るので、誰とでも分け隔て無くお話するのですが、逆にそれが良くないのかなあと考えた事もありました。好意の有る無しをハッキリ出した方が良いのか。しかし、お話してる時にそんな事は出来ませんでした。
好意を持って頂いた方とご飯を食べて、もっと話をしてみようと思いデートもしてみましたが、やっぱり友達を相手にしているような気持ちから変化が無く、逆に相手の方からのもっと関係を進展させたいという
気持ちが伝わってきて、申し訳無くなってしまい中途半端な事はいけないと思ってしまいました。
好意を持って頂いた方へ、私が気持ちを切り替えれば関係はトントンと進んで行くんだろうなと思います。でも、私の気持ちが恋愛対象に動きません。これを「選り好みしすぎ」というのでしょうか。
数年前と比べたら、好みのタイプはそんなに門が狭いものでは無く、どちらかといえばフィーリング重視なのですが。
私が好意を持った方とは、数回遊んだりとデートはするのですが、仕事が忙しいらしく連絡が滞るばかりです。男性は狩猟本能があるので、ほったらかしにされるという事はその程度にしか思われて無いのだなと思います。
本当にうまく進みません。
私は、自分のタイプの人には好かれないんだなあと思ってしまうのですが、でも好みの人を探してしまいます。こんな私には、なかなか相手が見つからないのでしょうか?
■Aさんへの回答
なるほど。Aさんの年齢が分からないので、何とも言えませんが、Aさんがお気に入りの仕事が忙しい彼について言えば、おそらく、30~40代の方ということでしょうか?
それくらいの男性で、出世を目指している人にとっては、「結婚願望はある」と言いつつも、恋愛や結婚以上に「仕事が第一」という人は多いでしょうね。
あとは、そういう人ってやはり周りの女性から見ても魅力的に見えることがあることもあるから、他にも女性がいる可能性だってあります。
だから、そういう男性とうまくいくための方法としては、それでも相手に時間を作ってもらうようにして、一緒に過ごす時は、相手が楽しめて、癒されるような時間を作ることを心がける、ってことしかないような気がします。(ただし、時間を作ってくれないなら、打つ手はありませんが・・・)
おそらく、数回デートしたのに、進展しなかったってことは、彼にとってはなにか決め手となるものが、足りなかった可能性もあります。それが、なにかを考えてみてはどうでしょうか?
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合コンやパーティで誰とでも分け隔て無くお話するのは悪いことではないし、(むしろ、気に入った相手としか感じ良く話せないのは、大人として問題・・・)その後、デートに行くことも別に悪いことではないと思います。もしかしたら、その人と縁があることだってありますしね。
相手と一緒にいて心が動かなかったり、生理的に受け付けなければ、結局、付き合ったって、うまくいく可能性はないので、無理して付き合う必要はないと思います。
ただ、もし人として好きな相手であれば、キープするというよりは(※キープは失礼なので)、「お友達として付き合うのは難しいか」を提案してみては?(ただ、どうしても相手がそれでは嫌だというのであれば、相手のためにも縁を切る方がいいかもしれません)
友達になることで、より柔軟に相手のことを見ることができて、また、彼も「彼女をオトさなければ!」と思っているときとは言動が変わってきて、より本来の魅力が出てくることもあるので、もしかしたら、その後、恋愛に発展する可能性もありますしね。
◇
恋愛では、「思う人には思われず、思わぬ人に思われる」というパターンはよくありますが、いくつかその原因はあります。
1つは
・モテる人が好きで、モテないような人には興味が沸かない。
これは、競争率の問題でもあるので、余程、相手にとって、自分がタイプではないと、難しいかもしれません。
もう1つは、
・好きになる人が、好きになるようなタイプの女性ではない。
例えば、バリバリのキャリアウーマンで強気に見える女性が、「甘えさせてくれる男性がタイプ!」と言ったところで、そういう女性を甘えさせれるほどの男性って、余程、人生経験のある男性しかいなかったりもするんですよね。(もしくは、結婚していて、余裕があるタイプか)
むしろ同世代で女性を甘えさせられるような男性って、なんだかんだ言っても、甘え上手な女性を選ぶ。
そういう男性は甘えられるのが好きな人なのだから、甘え上手な女性の方が、相手の要望に応えている、とも言えます。
むしろ、強気なキャリアウーマンの女性には、逆に「甘えさせて!」という、甘えん坊な男性が集まりやすい。
もし甘えさせてくれる男性を求めているのであれば、合コンやパーティでは、「甘える自分」を見せない限り、甘えさせてくれそうな男性とは縁ができにくいものだったりもします。
つまり、「普段人に見せている顔」と「恋愛でありたい自分」にギャップがある場合は、合コンやパーティでは、「恋愛でありたい自分」を見せることが大切なんですよね。
知り合いのキャリアウーマンの女性も、付き合ったら、急に女らしいキャラになるようで、彼の方は、普段の彼女のキャラが好きだったため、「こんな人だと思わなかった!」とがっかりされ、フラれることが多いと言っていました・・・。
合コンやパーティなんて、みんな相手の上っ面のキャラしか見ていないし、内側の魅力なんて、1度、ちょっと話したくらいで分かるものではないので、外面と内面のギャップが多い人ほど、気を付けた方がいいかも。
◇
・・・で、今回のAさんのパターンは?というと、
正直言うと、私は、前者のパターンなのでは?と思うんですよね。
別にイケメンじゃなくても、モテる男性っているし、なんだかんだ言って、そういう相手を選んでいるのでは?と。
ただ、だから、いけないと言っているのではなく、だったら、そういう相手をオトせる女性になるしかないんです。相手がプライベートでは一緒にいたいと思えるほど、魅力的な女性になるしかないんです。
でも、それは、見た目の美しさだけでは、やはり通用しない、というか。
なぜなら、今の意中の相手が一番大事なのは、恋愛よりも、結婚よりも、仕事であるパターンが多いから。
だったら、相手がどうしたら自分と一緒にいたくなるのか、それを一生懸命考えてみたら、どうかしら?
ただ、人にはタイミングがあるから、その彼にとっては、今は仕事を一生懸命やりたい時期で、恋愛や結婚になかなか進めない、なんてこともあるかもしれません。
また、相手の女性の好みというのもあるので、(まだ女性の表面的なところしか見られないのか、それとも内面的な魅力も見られる人なのか、などもあるけど)なんだかんだ言っても、最後は、「縁」に尽きるんですけどね…。
結婚をゴールにして、物事を見ていたら、せっかく素敵な人がいても、「結婚できるのか」「できないのか」のジャッジだけで終わってしまう。
もう少し、相手をきちんと好きになってみるのも、人生においては大切だと思いますよ?
byコラムニスト・ひかり