婚活中の友人A子(アラフォー)には、定期的にご飯を食べる男性が4人いる。彼らは、8歳~10歳年下にも関わらず、全奢りだという太っ腹。しかし、特に誰とも進展はなく、こう着状態。「私に興味がないのよ・・・」と言う。
そう言えば、電車に乗っていたら、大学生たち(男子)が恋の話で盛り上がっていた。
「Bちゃんと付き合いたいんだよね」
「告白しろよ」
「俺のこと好きそうじゃないから、絶対にしないね」
「あぁ、それはできないな」
・・・君たち、そうなのかい!?付き合いたいから、告白するのではないのか。傷つくリスクを取ってまで、恋人はいらない。確実に安全(フラれない)じゃないと、男子は動けない時代へ突入。
では冒頭の友人A子は、年下男子たちに好意は示しているのだろうか・・・?「全然よ!彼らを楽しませなきゃ!って使命感でオモシロ話ばっかりしているもの~!」実は彼らも悪からず思ってはいるが、全然、手応えがなくて近寄ってこないだけなのでは・・・なんて、妄想話に花が咲いた。
しかし、この妄想を裏付けた匠がいる。三回結婚したヤリ手な彼女の口癖が、こうだ。
「男の人と会うときは、好き好きランプを点けるのよ!」あなたが好きです!興味ありまっせ!という第三の目を開いて、男性と対峙するそうな。
どんな男に対しても、ランプを点灯。それが長年の大量捕獲に繋がっている。相手への興味サインか・・・。そんな視点はあまり持っていなかったな。過去の婚活を思い出しても、「自分がどう見られているか」に意識が向いていた。
言動は大丈夫か?顔はテカってないか?結果、気を遣ったり、盛り上げに徹したり・・・。
ランプを点灯させて楽しく過ごす方が、自分も好印象を持たれる結果になろうとは!
「私、ランプの練習してくるわ・・・!」
A子は手始めに、婚活パーティーに乗り込んだ。すると、かつてない大人気となった。年齢の壁もうち破り、ぶっちぎりの大収穫。どんな不気味な人にも、爺様にも、ランプの精霊として挑んでみたそうな。
「私が見ているのは、彼らの向こう側だから!」
出会った男性の周りの男性まで見越してのランプ点灯。好印象を抱かれることに、損することは一つもないそうな。素晴らしいリサイクル魂。彼女は今年中に結婚しそうだ。
by三重県