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モテる人がむしろ“恋愛下手”になりやすい理由

意外とモテる人ほど、恋愛下手になりやすいもの。
なぜなら、モテる人ほど、「他にもいい人がいるんじゃないか?」なんて思うから、忍耐強くなく、恋愛が長続きしないことが多いんですよね。

ここで言う「恋愛下手」というのは、アラフォー未満とアラフォー以上で変わってきます。

アラフォー未満の場合の恋愛上手、下手というのは、どちらかというとある程度恋愛での立ち振る舞いを知っていて、男性であれば「エスコート上手か否か」、女性であれば「愛され上手か否か」、みたいなところだと思うんです。

でも、アラフォー以上になると、正直言うと、そんなものは、どうでもよくなってくるというのか(笑)、ある程度の年齢になればそれなりには出来るようになっていることも多いし、相手が出来なかったらフォローすればいいだけのこと。、

それよりも重要なのは、「長続きするような関係を築けるか否か」だったりします。

そんなときも、今までそれなりにモテてきた人、さらに、今もそれなりにモテる人は、なにか恋人に気に入らないことがあると、「自分には、もっと他にいい人がいるんじゃないか?」なんて思って、別れがち。

アラフォーになったら、それが一番、「恋愛下手」なんですよ。

なぜなら恋愛は、長く続けば続くほど、関係は長引きやすいものだから。

寛容さと忍耐力を持って、そういう関係を築けるようになることが、恋愛において重要なことだから。

こんなことはまず、ないものだけど、例えば、自分の父親(母親)と同じくらいの年齢の素敵な男性(女性)が現れて、「あなたの父親(母親)になりたい」なんて言ってきたとします。

「じゃあ、今の父親(母親)と別れてそっちを父親(母親)にしよう!」なんて思う人は、そうそういないもの。それは、単に血のつながりだけではなく、「自分の父親(母親)はこの人しかいないからだ」って思っているからだと思うんです。

だからこそ、実の親がどんなに残念なことをしたとしても、やはり最終的には「許す」というか、「許さざるを得ない」ところもあるというか。
(もちろん、本当に縁を切った方がいい親子関係もありますが、今回は、一般的な家庭を基準として)

でも、パートナーとなると、そういう感覚の人、多いんですよね。

もしかしたら自分の親以上に、深いかかわり合いをする相手にも関わらず、「気に入らないところがあるから、別れて、他の人にしちゃおっかな?」って。

それだと、いつまで経っても、いい関係は築けないかもしれません。

「相手が気に入らないことをしても、続けて、お互いに調和していく」ことを学べていないから。

そこから芽生える愛情の方が、恋よりも尊いですしね。

腹をくくって、「どんな相手でも受け止める!」と思ったときに出てくる愛情は、やはり深いものです。

それで言えば、「相手を変える」のではなく、「その相手と長く関係が続けられる方法」を学んだ方がいいことも。

極端なことを言えば、ずっと一緒にいると喧嘩をしてしまうのであれば、別居婚だって、ナシではない。

そこまでして結婚する意味はある?と言っては、それまでだけど、そこまでしても、「関係を続けようとする意志」が2人にある場合は、それだけの絆が生まれるでしょうね。

自分の結婚の理想を曲げてでも、「相手と共に生きる」ことを望んでいるってことだから。

それで言えば、樹木希林さんは夫の内田裕也さんと「一緒に住んでいないし、ほぼ連絡も取っていないけど、1年に1回だけ食事をする」ような夫婦関係だったようです。

「それでも、夫婦を続ける」ことで生まれる“何か”は、きっとお二人の中にはあったのでしょうね。

もちろん、そこまでするべき!なんてことは言えないけれど、そこまでするくらいの覚悟がある人の方が、いい恋愛ができるような気がします。

アラフォーになっても、何か気に入らないと別れを切り出し、出会いと別れをくり返している人って、結局のところ、「人と深く関係を築く覚悟が足りない人」が多いですしね。

それでは、恋愛上手とは言えないかも。愛のない“恋愛ごっこ”ばかり繰り返しているわけでもありますし。

本当に別れが訪れるまでは「自分にはこの人しかもういないんだ」くらいに腹をくくった方が、いい恋ができるもの。
(※逆に、別れを切り出されたときは「自分にはもっと素敵な人がいるはず」と思って、すぐに手放すことも重要ですが・笑)

アラフォー以上の人は、“本当の意味での恋愛上手”になりたいものですね。

byコラムニスト・ひかり

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