■心の闇に負けないようにするには?
人は、いつでもずっとポジティブで元気でいられるわけでもなく、なにかひょんなことがきっかけに、心の闇ののみ込まれそうになることもあるもの。
怒り、悲しみ、孤独・・・。
そんなとき人は、うまくいかない現状のせいにしがち。
恋愛がうまくいかないからだ。仕事が順調に進まないからだ。人間関係がうまくいっていないからだ。
でも、結局、そんなときって、自分に負けているんですよね。
これらの外の環境はもちろん自分のメンタルに影響を与えるものだけど、最終的には、自分の弱さに負けている。
外の環境でメンタルが変わるのであれば、もっと自分が機嫌のよくなる環境に、自分の身を置けばいい。
「仕事がある」だのなんだの言っていないで、そんなときはやったっていい仕事なんてできないのだから、1日、仮病を使ってでも仕事を休んで、ぷらっと遠出をするとか、映画を観るとか、会いたい人に会いに行くとか。
心の闇に溺れそうなときは、家に1人でいたらダメ。
散歩でもいいから、とにかく、外に出た方がいい。
世界は広いこと、自分の悩みなんてちっぽけだということに気付くためにも。
人は、他人と比べると、おかしくなる。
こうなるべきと幸せを限定すると、おかしくなる。
でも、その前に、今、生きていけないほど、本当に不幸なのか?
今、健康で、何不自由なく生きていて、その上で、なにかを求めていることに気付いた方がいい。
つまり、今、実は困っているわけではなく、自分の欲によって、苦しんでいることを。
本当に今、苦しくて苦しくて生活ができないくらい困っていたら、たぶん、悩んでいる暇はない。
人が悩むときはきまって、暇でつまらないとき。
苦しくて仕方がない時は、実は、悩めるほど今、生活には余裕があることにも気付いた方がいい。
そして、苦しめているのは、先ほども言ったように、人と比べたり、理想を自分に押し付けたり、欲ばかりが大きくなったとき。
人間って、自分で自分を苦しめるんですよね。
苦しくて仕方がない時は、結局、人の存在ではどうすることもできず、最後は自分で抜け出すしかない。
吹っ切れる。執着をすてる。
そういった心の殻を破る作業が大切。
思い通りの人生を歩んでいる人など、そんなにいるわけではない。
欲がある限りは尚更。
だからこそ、自分を追い込まずに、上手に生きていきたいものですね。
byコラムニスト・ひかり