別れても、ずっと終わっていない関係というのも、場合によってはあるものです。
映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」では、イーサンと別れた元妻が出てきます。今はイーサンとは全く関係ない環境で幸せに生活を送っているけど、心のどこかではつながっているんです。
この夫婦のように、別れてからもずっと「心がつながっている関係」というのは特殊だとしても(この元夫婦の場合は、愛しているからこそ、妻の命を危ない目にあわせたくなくて別れたパターンで、普通なら、心がつながっているなら、別れなきゃいいだけだけど)でも、一般的にも、別れたからって、全く心の中に相手の存在がないか、というと、そんなに単純なことではないかもしれませんね。
時々、思い出すことだってあるでしょうし。 楽しい思い出があるからこそ、別れたからって、「付き合わなきゃよかった」なんてこともないでしょうし、むしろ別れてしばらく経つと、感謝の気持ちも湧き出てきますしね。
きっと本当に縁のある相手は、生まれる前から出会うことが決まっていて、お互いに学ぶことも決めてきていて、それでこの世界で出会って、予定通り、別れている。
だから、もしかしたらまたこの世界を卒業したときには、あっちの世界で再会することもあるかもしれません。(そのときは、この世界での自分と相手ではないかもしれませんが)
そういう縁の深い相手の場合は、簡単に忘れられるものでもないでしょうしね。
だからって、未練を持ち続けるわけではなく、今は今でお互いに幸せになって、日々を過ごしている。 それでいいんだなって思うものです。
別れた相手の幸せを願えるような人は、きっと幸せな人。そんな人でありたいものですね。
byコラムニスト・ひかり