お金のために生きている人がいる。
もちろんお金がないと生活はできない。だからって、お金のためだけに生きるのは間違っているように思えます。
なぜなら、お金は幸せに生きるための武器の1つに過ぎないのだから、その武器のために、幸せを捨てて生きることは、本末転倒だったりする。
お金がそこそこであっても、幸せでいた方が、まだいい。 そのバランスをどうするか?ですよね。
実際に、お金で買えるものなんて、限られている。人が本当に望むものは、お金では買えないことも多い。 愛とか、家族とか、友達とか。
でも、人は、幸せになるための手段としてお金を求めているはずが、だんだんお金のために生きようとしてしまう。
「お金で幸せは買えるのか」なんて、テーマはよく聞くものだけど、何度も言うけど、お金は幸せになるための武器にはなるから、お金があることで、幸せになれることもあります。
だけど、単にお金があったところで、幸せにはなれません。
最終的には、愛で心を満たさないと、人は幸せにはなれない。
でも、愛はお金では買えない。 自分がお金持ちになって「恋人になりたい」と言ってくれる人が寄ってきたとしても、そこにあるのは、愛じゃないことも多い。 お金の切れ目が縁の切れ目じゃないけど、お金があるから、寄ってきているだけだったり。
それで言えば、お金で満たせる幸せは、「欲望を満たす」ものが多い。 例えば、美味しいものを食べる。欲しいものを買うとか。
でも、そんな幸せは食べた瞬間、手に入れた瞬間は幸せを得られても、ずっとは続かない。だから、ずっと得ることを続けないと幸せではいられない。
もちろんお金を使って、「人を幸せにする」ことができたら、愛も幸せも手に入れることはできますが。 でも、実際に人が望むことって、「傍にいてほしい」とか「自分を受け止めてほしい」とかメンタル的なことの方が多いから、そっちの方がハートを射止められるものだと思いますけどね。
だから、「お金を得れば何とかなるはず」なんて、お金を稼ぐことばかりに心を注いでいると、幸せにもなれず、本末転倒なんですよね。 大事なことを見失っているから。
映画「億男」は、そんなお金をテーマにしたエンターテインメント作品です。
宝くじで3億円を当てた一男(佐藤健さん)が使い方をどうするのか?を考えると同時に、お金とは何なんなのか?についても考えていくお話です。
映画では、「お金のために魂を売っている人」も出てくるので、人によっては、自分を客観視できる作品にもなるかもしれませんね。(単にお金さえ得れば、幸せなのか?どんな形であれ、稼げれば満足なのか?ってことですし)
お金の使い方で言えば・・・私はマツコ・デラックスさんの番組「夜の巷を徘徊する」が好きでよく観ているのですが、マツコさんって、よくスタッフにプレゼントを買ってあげているんですよね。
お金に余裕がある人のこういう使い方は素敵だなぁなんて思うものです。
私自身は、そんなに余裕があるわけではない生活ではありますが(苦笑)、最近は、お店に行って、店員さんがいい人だと、「この人のところで買おう」という気持ちをより強く持つようになりました。(程よい距離感で、こっちが質問したら丁寧に答えてくれる店員さんは素敵ですよね)
それがその店員さんのモチベーションにもなるような気がして。
よく「デパートの試食だけで済ませるとお得」とか、「タダで得しようとか」とか、そんなことを考える人はいるけど、(もちろんやむを得ないくらいにお金に困っているなら仕方ないけど)自分だけが得するのではなく、相手に得をさせることで自分自身も豊かな気持ちになることってあるような気がするんですよね。
それもまたお金で「幸せを買う」方法の1つのような気がします。
お金の稼ぎ方も使い方も正しさなんてものは分からないけど、お金は、自分の内面が豊かになれる手段に使えたら、幸せですよね。
(お金を稼ぐ場合でも、お金が欲しいから働くわけではあるけど、相手に喜んでもらいたいと思って仕事をすることで豊かになることもありますし)
お金に振り回されずに、上手に付き合っていきたいものですね。
P.S.
それで言うと、2017年の世界全体の軍事費は1兆7386億ドルなのだそうです。
ふと、それを飢えている国に寄付することで、より平和になれるんじゃないか、なんて思ってしまうものです(苦笑)。
そもそも日本も含めですが海外の人たちに安い賃金で作らせたものが国内で安く売られている。
それで国が豊かなのであれば、それはその人たちのおかげなんですよね。
だったら、還元したほうがいいんじゃないか、なんて思うものです。(今は、海外の人に対してだけでなく、安い賃金で非正規労働者を働かせ、会社と上の人間が私腹を肥やしている、という意味では、国内でも、ある意味、行われていることでもありますが・・・)
世界が幸せなお金の使い方をしているのか?についても、考えた方がいいこともあるかもしれませんね。
byコラムニスト・ひかり