■会社を辞めたい?
会社を辞めたい!と思う前に大事なことがあります。
私自身、アルバイト、契約社員、派遣社員、正社員、役職付き社員、起業と経験し、会社も10人以下の規模から何千人もいる企業にも働いたことがあります。
つくづく思うことがあります。
それは、「会社によってルールも正しさも違うものだ」ということ。
会社って、究極なことを言ってしまえば、ある意味、宗教みたいなものだから、法律に反することは置いといても、経営者の思うルールに従える人、染まっていける人でいないとうまくやっていけないものだと思っています。
それが嫌なら、自分と価値観の合う企業に転職するか、起業するしかない。
私自身、今、1人で仕事をやっていると、会社員の時はいかに守られていたのか、ということを痛感することは多いです。
会社員の時はなにか仕事でミスをしたら、謝れば許されるようなことでも、今だったら、仕事がなくなりますしね。(社員で言えば、クビになるようなもの)
風邪をひいても、代わりにやってくれる人はいないから、「体調が悪くてできませんでした」は、通用しない。
その分、自分のポリシーは守って仕事ができるし、仕事は選ぼうと思えば選べるので、自分で責任を取る覚悟さえあれば、幸せな環境とも言えます。
でも、そうはいっても、今は、会社の収入は不安定なので、(その月に書いた原稿、取材を受けた数が利益ですしね)、会社員のときよりも、低い時もあります。
ただ、それは、納得してやっているところはあります。
自分が納得できるポイントは人それぞれなので、それがダメな場合は、より自分をより評価してくれる場所に(高いポジションや給与を与えてくれるところ)、身を置くしかないんですよね。それだけの実力をつけて。
退社したくなる理由では、「人間関係の悩み」が一番多いと言います。
例えば、上司と人間関係がうまくいかないときは、どうしたらいいのか。
仮に上司がアンポンタン(!?)でも、会社は、自分よりもその人の方を評価しているから上司にするわけで、嫌なら、もっと評価されるようになるか、自分をより高く評価してくれるところに転職するしかないんですよね。
給与が安い場合も同様。
本当に嫌なら、もっと給与を払ってくれる会社に行けばいいだけの事。
つまり、どれだけ自分にそれだけの実力があるか、に尽きるわけなんですよね。
だから、私の場合は、そんなことに悩む暇があれば、もっと人を喜ばせられるような原稿を書けるようになることが先決だったりします。
ただ、もう一つ言うと、仮に上司が嫌な人でも、「100%悪人」なんて、そうそういないんですよね…。
それはどういうことかというと、もし相手が「この人は、自分の味方なんだ」と思うと、すごく力になってくれたりする。
相手の立場を考え、一緒にこの部署を働きやすくしようと思うことで、一致団結できたり…。
私も会社員時代は、すごく苦手な女性の上司はいたけど、「彼女も彼女なりに、大変なんだろうな」と思いながら、物を言うようにしたら、最後は、私がその会社を辞めるとき、送別会はその人が仕切ってくれるまでになりました。
会社との出会いも、上司との出会いも、ご縁なんですよね。
その関係によって、今の自分に大切なことを教えてくれることも。
会社を辞めたいときは、「つまづいたときこそ、学ぶとき」だと思って、大切なことを学んで、上手に乗り越えていきたいものですね。
byコラムニスト・ひかり