よく「自分らしくいることが大切」とはいわれます。
でも、1人で生きているわけではないし、色々な影響を受けながら日々を過ごしているので、意外と難しいものなんですよね。
自分らしくなるためにも何段階があって、私自身がまず自分らしさを得たきっかけとなったのは、23歳の時、実家を出て、1人暮らしを始めたときでした。
それまでは、自分のものさしを持っていなかったから、親の価値観に縛られていたところがあったので、
親が「いい」と言うものがいいもの、「悪い」というものが悪いもの、みたいな判断をしてしまうところもどこかあったんですよね。
1人暮らしを始めて、自分なりの生活スタイルを作っていったとき、ようやく親から解放された気分になりました。
それに伴い、自分の考え、価値観を持ち始めたところもあるような気がします。
(特にうちの親は厳しかったし、束縛されたりしていたところもあったので、「親がダメだと言うからやらない」ということが多く、「自分の判断で、ダメなことはしない」となったのは、1人暮らしになってからだと思います)
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さらに、私自身、本当の意味で自分らしさを取り戻したのは、10年前にライターとして独立してからでした。
会社員でいるときは、会社のルールや社内の価値観に影響を受けていたので、自分らしさを保つことは難しかったところもあったと、今になってみると、思うものです。
会社員でいる限り、会社に評価されなきゃいけないところもあるので、会社にとっての正しさを正しいと思わないとやっていけないところもあるでしょうしね。
自分のポリシーに合わなくても、仕事だからやらなくてはいけないことも、色々とありましたしね・・・。
(今は、自分の判断で、やる仕事、やらない仕事を選んでいますが)
その会社の意向にもよりますが、自分らしさを押し殺さないと、できない仕事もあるものなんですよね。
だから、長く働けば働くほど、自分らしさを失ってしまうことも。
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また、1人でやっていると、朝起きる時間、お昼を食べる時間、仕事を終える時間、休日も自由なので、自分のペースでできるんですよね。
起きる時間、ご飯を食べる時間なんて、本来は体調によっても変わってくるもの。
でも、会社員であれば、そんなの関係なしに時間通りに動かなければならないですしね。
それって、意外と体と心に負担をかけているんですよね・・・。
だから、現代は、自分らしくいられるのって、意外と難しいもの。
もちろんすぐに会社を辞めるなんてことはできないでしょうから、少しずつ、自分にできるところからやっていって、自分らしさを取り戻していきたいものですね。
byコラムニスト・ひかり