■今、悩んでいる?
人の悩みは尽きないものです。
でも、世の中には、そんなに悩んでいない人もいます。
それはその人の持つ思考の違いなのかもしれません。
正直言うと、常に悩んでいる人を観察していると、「頭の中が混乱してぐちゃぐちゃになっている人」が多いように感じます。
そういう人は、「困っていること」と「そんなに困っているわけではないこと」をきちんと分けてみることも大切。
先日、「いい転職先がない」と悩んでいる人がいました。
彼女にぴったりな職種があったので、「こういのがあるよ」と教えたんです。
そうしたら、「家から遠いから」(※彼女の家の近くには、あまりオフィスはありません)「親の面倒を見なくてはいけないから」と、色々な理由を挙げてきたんです。
それで、自分の家の近所にある求人を探しても、いいものがないと嘆いているんです。
そんなの、当たり前じゃないか!と。
そのとき、「何が大事で、何が大事ではないのか、取捨選択ができていないのかもしれないな」って思ったんですよね。
親の世話も必要だし、求人の少ない地域から引っ越したくもないし、いい仕事も就きたいし、というのは、願望が多すぎない?と。
嘆いていたって、そんな都合のいい条件に当てはまるようなものがないのは、当たり前の話。
なにを自分の中で、優先順位で一位にするか、ですよね。
もし今は、親の世話だとしたら、今は、いい就職は我慢するしかないですしね(嘆くだけ、嘆き損です)。
せめて近所で条件の合うアルバイトでも探した方がいい。
逆に、「まずは自分が幸せにならなきゃ、人を幸せにする余裕はない」と思うのであれば、引っ越すことを考慮して(もしくは、遠くても通う覚悟をもつ)、とりあえず都内で就職先を決めて、その上で、親にはもう少し自分でもできるように自立してもらうなり、介護を頼むなりすることも大事ですよね。
「自分が何を優先にしていて、そのために何を諦めているのか」をきちんと認識し、腹をくくったら、悩まなくなるところもある、というのか。
(だって、「それを優先にしていないのだから、うまくいかないのは当たり前」と思ったら、悩まないですしね)
もしかしたら彼女は、その前に、「自分が一番、何を優先にしたいのか」すら見えていないのかもしれません。
そうしたら、思い通りに生きられなくなってしまうのは、当然のこと。
自分だって「進みたい道」が分かっていないのだから。
◇
それは、恋愛の悩みでも言えることで、私自身は不倫を推奨しませんが、例えば、不倫をして、「彼と結婚できない」と悩むというのも、ある意味、「欲張りだなぁ」とも思うんです。
だって、「結婚できない人」と付き合うって決めたのに、「結婚できない」と悩むのって、どういうことだろう?と。
本当に結婚したければ、そもそも「結婚しやすい人と付き合う」必要があるわけで。
(さらにいえば、不倫をする男性なんて、そもそも家庭向きではないので、略奪したって、いい家庭が作れるかどうか・・・)
もし「彼が奥さんと別れて、家庭的な男性になって、私と結婚して、幸せな家庭を作る」なんて願望を持つとしたら、夢のまた夢ですしね。
それって、一般人が、「菅田将暉君と結婚して、幸せな家庭を作る!」と言っているくらい、現実味のない話のわけで。
もちろん願望を抱くのは、個人の自由だけど、それが叶わなくて悩んだって、「自分でわざわざ悩む方向に思考を持っていっていませんか?」という話なんですよね。
悩んでいる時ほど、感情的にならないで、頭を冷静にして、
「今、自分が本当に叶えたいことは何か」
「それは、本当に現実味のある願望なのか」←コレ、重要
「そのためには、何をすればいいのか」
を考えるしかないんですよね。
そうでないと、ただただ悩むだけになってしまうから。
それ、悩み損ですよ?
幸せになるためにも、悩むのではなく、冷静に願いを叶えられる思考を持てるようになりたいものですね。
byコラムニスト・ひかり