■自分の尊厳、誇りを傷つける存在とは
尊厳、誇りなんて言葉を使うと、とても重い感じになってしまうけど、
人が一番生きていて辛いのは、自分の尊厳、誇りを損なわれること。
自分という存在を邪見に扱われ、自分の尊厳、誇りを傷つけられると、外的な傷以上に、心に深い傷を残す。
でも、実は他人以上に、自分の尊厳、誇りを傷つける存在というのが、<自分>だったりする。
だから、人は自己嫌悪に陥り、自分を許せなくなる。
自分が自分でい続けるために、自分の確固たる尊厳、誇りって、守った方がいいものなんですよね。
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人は、理性が欲望に負けたとき、傷つく。
例えば、欲望のために、ズルイことをしてしまったり、人を傷つけてしまったりしたときに、自分も傷つく。
そんなとき人は、「私だけがそういうことをやっているわけではないし!」と言い訳をする。そうやって、自己嫌悪から自分を守ろうとする。
でも、結局、自分の心の奥底では傷ついている。自分が自分の尊厳、誇りを守れたなったことに。
欲望を強く抱くときって、人間はより“生身”に近くなっているような気がします。
例えば、Hをしたいときお金を欲するとき地位や名誉を求めるとき、より生身の人間になっていませんか?
だからこそ、手段を間違えると、自分自身を深く傷つける。
人生はいつだって、自分との戦い。
特に、理性と欲望の分かれ道のときこそ、理性の方を選んだ方が、結果的に幸せでいられる。
それだけは心にとどめておく方がいいかも!
byコラムニスト・ひかり