相手に嫌われたくなくて、演じてしまう人はいるものです。今回はこういったお悩み相談です。
(Yさん・39歳)
付き合っている彼に本音が言えません。本音を言うと、わがままなのではないか?と思ってしまい、理解ある女を演じてしまいます。
顔や態度などで、相手に「本当はどう思っていたの?」と聞かれたときに、本音を言うことが多々あります。この繰り返しで、相手にストレスを与えてしまっているのを感じています。
嫌われたくないという気持ちが先行して、このような事をしてしまったあとは、自己嫌悪になり、逃げているのも解っています。本音をはっきり相手に伝えられるには、どうしたらいいでしょうか?
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■Yさんへの回答
その本音にもよりますよね。言った方がいい本音もあれば、言わない方がいい本音もあるもの。
本音を言ったところで、どうなることでもないことや、人を傷つけることであれば言わない方がいいでしょう。
でも、その時は、相手が察することがないように、きちんと嘘をつけるくらいでないとダメですよね。
相手に「本当はどう思っていたの?」と聞かれているくらいだから、不機嫌になったり、顔に出てしまったりしているのでしょう。
そんな不機嫌になるくらいであれば、本音を言ってもらった方が、相手だって気は楽でしょうね。
逆に、上記のような場合でなければ、きちんと気持ちを伝えないと、相手だって分からないので、気持ちはすれ違うし、だんだん信用してもらえなくなってしまいます。
それこそ、自分がその場で意思を伝えないのに、「本当はこう思っていた」なんて後から言われてしまうと、言われた方も、「なんで、その時に言わなかったの?」「どうして今更、そんなことを言いだすわけ?」となりますしね。
■言い方やタイミングが大事!
結局、本音を言うのがダメではなく、「言い方」や「タイミング」を見ることが大切なんですよね。
「言い方」で言えば、文句を言うのではなく、アドバイス的な言い方にするとか。
例えば、相手のやったことを注意するときは、「どうして、あなたはこんなことをするの?」と責めるのではなく、「こうした方が、物事がスムーズに進むかもよ?」みたいな提案をしてみる、とか。
あとは、「相手が聞く耳があるときに言う」のは大事でしょうね。
例えば、時間がない時に面倒な話をしたら、相手が聞き入れたくないのは当たり前のこと。相手の心に余裕があるときに、話すと分かってくれることもありますしね。
相手の立場に立って、もし自分が彼だったら、どういう言い方だったら受け入れられるか?をよく考えながら話してみましょう。
逆を言えば、今、Yさんが彼にしてしまっていることを、もし自分が彼にやられたら、どう思いますか?
本当は不満があるのに、文句を言わないでいい人を演じていたら、嫌ではありませんか?
大の大人なのに、いちいち聞かないと本音を言わないなんて、面倒くさいなぁと思いませんか?
今、自分が相手にそんな不愉快な思いをさせてしまっていることを、理解しないとダメですよ?
もちろん「親しき仲にも礼儀あり」なので、何でも本音を言えばいいわけではありません。それで関係が壊れることだってあります。
だから、言わなくてもいい本音はバレないように、逆に2人の関係において言った方がいいことは、「言い方」と「タイミング」をよく考えて、話してみてくださいね。
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byコラムニスト・ひかり
コラムニスト・フリー記者。 『100 の恋』(泰文堂)で小説家デビュー。夕刊フジでコラム連載をきっかけにコラムニストに。ブログ「ホンネのOL”婚活”日記」は、20~40代の女性に人気。著作に『愛される人の境界線』(KADOKAWA)、『「大人女子」と「子供おばさん」』(新人物往来社・中経出版)、「恋愛の青い鳥」(TWJ)など。