■「現世利益」の願い事よりも「魂の願い事」のほうがいい
先日、あるスピリチュアルな人のパワースポット巡りの本を拝読しました。
面白いといえば、面白いのですが、その方はまだ「現世利益」を追求している方なので、その人が繋がっている存在も、どこか“4次元っぽさ”があるのです。
そういうところでも、単に霊能力があるかどうか、よりも「その人がどんな存在とつながれるのか」のほうが重要なのだと、つくづく思うものです。
もちろん誰もが幸せになりたいものですが、それは「魂の成長」が伴う幸せもあれば、そうでないものもあります。
さらにいえば、現世利益というのは、「5次元以上の視点」でみると、「テトリスとか、遊んでいるゲームで、難関をクリアする」くらい“表面的な幸せ”のような感じがします。
それがクリアしたからって、本当に自分が幸せになれるかどうかは、別の話、というか。
(「テトリスがうまくても、それで現実世界が幸せになるのとは違う」ように、「現世利益の願いが叶っても、本当の願い=魂の成長はできていない」というか)
私たちの本質は「魂」であり、それを成長させるために、今世ではここに生まれてきています。
現世利益を追求してしまうと、魂の成長とはかけ離れてしまうこともあります。
そうすると、たとえ願い事は叶っても、“本当の意味での幸せ”とは程遠くなってしまうこともあるのです。
「魂の成長」が伴う幸せは、結果的に現実も動くので、人間関係にも物質的なものにもなにも不自由なく豊かに過ごせるようになるものですが、それは、ベースに「愛」があるからだと思うのです。
逆に、「現世利益を叶えようとする力」というのは、愛よりも、力づくなところも。
自分さえよければ、場合によっては、他の人を思い通りにしたがるという、「愛とはかけ離れたもの=魔力」を使った叶え方だと思うのです。
「正負の法則」というのがあります。いいことがあると、それと同じくらい悪いことも起こるから、人生はチャラなのだという法則です。
ただ、そういうときにかなう「いいこと」は、大概、「愛とはかけ離れたもの」を使って叶えてしまうパターンだと思うのです。
波動レベルでものを見ると、「愛とはかけ離れたもの=魔力」は、波動が高くありません。
そういった力を使って願いを叶えるから、逆にその波動に合った「残念なもの」も引き寄せてしまうような気がするんです。
だから、出世しても恨まれたり、ストレスで無理がたたって体を壊したり…。
別に人を蹴落とそうとはしなくても、「自分のことしか見えていない」という狭い視野の願い事を叶えようとするときは、無理に叶えようとするところがあるので、セットで「不幸」がついてくることも。
そういう「高くない波動を使って引き寄せたもの」だから、手に入れた後も苦労をすることが多かったり(「苦労する」という低い波動を手に入れた、とも言えたり)。
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もし、「100%の愛」を使って願いを叶えるのであれば、引き寄せるものは「波動の低いもの」はなく、「高いもの」しかありません。
ただし、視野が大きい分、「願い事」のスケールは大きくなります。
「その願いが叶うことで、日本、そして、世界が平和になることにつながること」であることも。
このレベルの話をすると、「面白くない」と思う人も、まだこの世界では多いのですよね…。
でも、おそらく、人間よりも進化し、波動の高い生命体(宇宙人)は、それを願い事として当たり前に持っているレベルなのかもしれません。
だから、地球、そして地球人の波動は、なかなか上がらないことも。
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何はともあれ、現世利益の願い事を叶えたときは、セットで「苦労」がついてくるので、できることなら、より「多くの人にとっても愛のある願い事」を抱きたいものです。
byコラムニスト・ひかり