■結婚相手と恋愛相手は違う?
美輪明宏さんの言葉で、「異性はセックスを差し引いて見た方がいい」というのがあります。
セックスアピールを引いたら何も残らない人が、結構多い、と。
「現代では『恋をする=セックス 』 という肉欲だけの図式になっている」とおっしゃっているのも、ちょっと納得です。
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「お食事会」という名の合コンやパーティーでは、“1人の女性”としてではなく、“メス”を求めている男性って少なくないものです。
1人の女性ときちんと向き合うのは面倒くさいという男性は、意外といるもの。
だからこそ、“メス”を求める男性も少なくない。
もし、そういう男性と付き合ったら、どうやってパートナーシップをとればいいのか・・・?
メスとオスの関係なんて身体が飽きたら終わってしまう。
だからこそ、関係が短期間で終わる人も多いし、人と関係をきちんと築けない人って意外と多いですしね。
ただ、逆を言えば、女性も“1人の男性”ではなく、“オス”を求めている人も少なくないんでしょうね。
知的な会話よりも、上っ面の可愛らしさと色気で気を引こうとしている人は多いですしね。
それが「女の可愛らしさ」なんて言われるものだけど、女性にそんなものばかり求めている男性と本当に付き合いたい?
巷の恋愛テクニックはどちらかというと、オンナが“メス”として選ばれるための内容が多い。
でも、“メス”として選ばれ、仮にそこから結婚できたとしても、たぶん、夫婦のコミュニケーションって、あまり成り立たないじゃないかな?
そういう夫婦がうまくいくか?というと、同じ相手とのHは飽きる分、結局、婚外恋愛で、外にそれぞれ遊ぶのに最適な“オス”と“メス”を見つけていたり・・・。
結局、長く続くパートナーシップを築きたい場合に大切なのは、自分も“メス”ではなく、“1人の女性”として見られる人になり、(女の甘えではなく、知性も持って)“オス”ではなく、“1人の男性”として尊敬できる人を見つけることでしょうね。
人によって、「単なる恋愛で最適な相手」と「結婚に最適な相手が違う」と言う人がいるのも、それがあるからでしょうね。
単にオスとメスの関係でいいなら、“そそる相手”がいいですしね。
でも、もし実のある関係を望むのであれば、恋愛の地点から、“1人の男性”として尊敬できる人を見つけることが大事ですしね。
正直言えば、「若さ」なんて10年もたてばなくなるものよりも、10年たってもなくならない「人間力」の方が魅力だと思う。
逆にこれは、努力しないと手に入らないし(心を磨く、とか)、10年経とうが、20年経とうが、身に付いていない人もいる。
付き合ったときは若くていい女(男)だったかもしれないけど(※そそるという意味で)、結婚して10年経ったら、自分にとって、“一つ屋根の下にいる最大の敵”になっていることだってあるでしょうしね。
結局、そこまで先のことを見られるかどうかも、最終的には「関係を築く」ということがどういうものかを知っているか?にかかってくるものなのかもしれませんね。
“そそる相手”よりも、“人として付き合える相手”をパートナー選びにした方がいいかも!
byコラムニスト・ひかり