■人と再会して、思うこと
人は、良くも悪くも変わらないことが多い。
でも、距離感を開けると、いい人になることがある。
やはり距離が近すぎると、 相手と同化したがる人が多い分、 自分の理想と違ったりすると 文句が出て来たりもするもの。 でも、「相手は自分とは別の人間なんだ」 と思えるような距離感になると、 相手が自分と違っても構わないし、 お互いに気を遣えるようにもなる。
夫婦でも、そういう人たちはいますよね。 夫婦だったときは うまくいかなかったけど、 離婚して、元夫婦という関係になると うまくいったり。
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人は良くも悪くも変わらないことが多い。 でも、自分が相手の立場に立って 話すようにすると、 相手も優しくなったりする。
結局、「この人は敵なんだ」 と思っていると、 態度が厳しくなるけど、 「この人は味方なんだ」 と思うと、優しくなるものなんですよね。
だったら、 はじめから、 「この人は自分とは違う人なんだ」 ということを認識して 人と関わったり、 相手の立場に立って、 話すようにした方がいい。
つまり、結局は、 自分が変われば、相手も変わることが多々あるって ことなんですよね。 相手が変わることを期待しても 変わることってあまりなくて、 それよりも自分が変わることで 物事が上手く回ることが多いんですよね。
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もちろん相手に変わらないでいてほしいこともある。
相手のいいところは、 変わらないまま歳を重ねてほしいと 思いますしね。
でも、中には、地位や名誉、お金を手に入れると、途端に変わってしまう人もいる。
社会的地位を手に入れた途端に、 偉そうになる人もいますしね。 だから、そういうときにこそ その人の本質が見えることもよくあるもの。
そういうときに変わってしまう人って、「それだけ劣等感が強い」ってことなんですよね。
だから、「すごいですね」とか 周りから賞賛される声に弱くて、 うぬぼれちゃうんですよね。
それだけ“自分の劣等感を刺激する何か”に出会ってしまうと、よほど理性が強くないと負けてしまうこともあるのかもしれません。
すごく優秀で真面目だった男性に 美人の愛人ができてしまうことで、 人生の道が外れてしまうことも ありますしね。 (政治の世界でもそんな人、いましたよね)
そういう人は、「自分はモテない」 ってことが、劣等感だったんでしょうね。
人は変わらないとも言えるし、変わってしまうとも言える。
変わらないのが、 いいこともあれば、 悪いこともある。
変わってしまうことが、 いいこともあれば、 悪いこともある。
だから、自分自身は、 「人として成長する」という意味では 変わっていきたいけど、 今あるいい部分は、失わないように 変わらないでいたいものですよね。
byコラムニスト・ひかり