■相手の立場に立つことがポイント!
自分に対して敵対する人がいたとき、そのまま対立してしまったら、お互いに消耗し合うだけ。
そんなときは、「相手がどうして敵対しているのか?」「一番叶えたいことは何か?」を理解して、“自分の味方”にしてしまった方がお互いにメリットがあることも多い。
自分を「悪人だ」なんて思っている人って意外といるわけではなく、その人はその人の正義を持ってその行動をしていることが多い。
だったら、「相手の正義とは何か?」をきちんと理解し、相手の要望も応えてあげないと、逆に相手にとって自分が悪人になってしまう。
交渉って、自分だけが優位にいくようにすることではない。
相手の要望も応えつつ、自分にもメリットがあるようにwin-winにもっていくことこそが、うまくいく交渉だったりする。
「相手が望んでいること」、逆に「相手が恐れていること」は、何なのか?をきちんと理解し、お互いに折り合いをつけることが大切。
そのためには、相手ときちんと向き合って、相手の言葉を聞き、相手の表情を見て、じっくり話し合うことが大事!
そんなときに、メールで、済ませようとしてしまう人もいる。相手の様子も分からなければ、自分の思いも伝わりにくいもの。
また相手を「嫌い」だと思う気持ちばかり持っていると、会っている時に気付かれてしまうから、やはり自分自身相手に対して個人的な感情を持たずに接することは大事だったりする。
相手を悪人だと思っているのは、自分の勝手な思い込みだったり、単に自分の立ち位置だけでしか物事を見られていないこともあるから。
人と人はすれ違う。
それは当たり前のこと。
みんな、生きてきた背景、人生観が違うし、それぞれ事情があるのだから。
でも、相手の事情をきちんと汲むことで、相手にとって自分は「味方になる」。
そうしたら、自分の意向だって、相手は聞いてくれるようになる。
正しい、正しくない、なんてことは、立場や見え方によって変わってくることが多いのだから、「折り合いをどうつけるか?」の方が重要なんですよね。
相手の立場で物事を見て、相手の意向を汲み、敵対するのではなく、相手を自分の味方にできる人になりたいものですね。
byコラムニスト・ひかり