■親しい人にも気遣いは大切!
親しい間柄になればなるほど、甘えが出てきてしまうものですが、「親しき仲にも礼儀あり」とはよくいうもので、やはり相手に気遣うことは大切なんですよね。
それは親兄弟であっても。
「気遣う=思いやり」であり、そのためにも「折り合いをつける」必要が出てくるものなんですよね。
自分の要望を押し通そうとしないで。
私自身は、母が住む実家が徒歩圏内にあるのですが、数ヶ月に1回くらいのペースで顔を見せるときに母親はご飯を用意してくれているので、私は必ず何か手土産を持って行くようにしています。
お互いがちょっとだけ相手に気遣ったり、喜ばせようと思ったりしていることでいい関係って、築けるものなんですよね。
20代の頃、私と母は絶縁状態になったこともあるくらい仲が悪いことがあったので(苦笑)、かなりの進歩です。
どちらかというと、こっちが気を遣うような態度をとると、相手も気を遣うようにしてくれるので、それでいい関係になることは多々あるもの。
「気遣いなんて、水臭い!」なんて思いがちですが、いやいや、親しい間柄だからこそ、そういった気遣いが大切なんですよね・・・。
むしろ、たまに会う人の方が、気遣わなくても許してくれることがあるくらい。
たまに会うだけだからと多めに見てくれるところもあるでしょうしね。
(とはいえ、たまに会う人に対しても、いい意味で気遣いを持って、相手を喜ばせたいと思っていると、いい関係になりますけどね)
■人間関係を壊しがちな人が、分かっていないこと
人間関係を壊しがちな人は、「正しさは人それぞれ」ということを分かっていないことが多いような気がします。
だから、「私は正しい、あなたは、間違っている」といって、相手を非難し、モメてしまう。
だけど、そもそも「100%の正しさ」なんてないんですよね。
だから、折り合いを付けて行かないといけない。お互いに納得できるように。
相手が納得していないのに、我をはって、自分の意見を押し通したらその場ではいいかもしれないけど、それをきっかけに関係が壊れていくこともあるもの。
だからこそ、長く付き合っていきたい相手であればあるほど、(親しい相手であればあるほど)
折り合いをつけるようにしないとダメなんですよね。「彼女(彼)は、私のことをよく理解してくれているから!」「私のワガママを許してくれる人だから」なんて甘えていると、おそらく相手は去っていくことは多いです。
なぜなら、我慢しているから!
相手に、納得できないまま我慢をさせたらダメなんですよね。
ストレスをためさせてしまうから。
誰だって、ストレスがたまる相手となんて、一緒にいたくないですからね。
「親しき仲にも礼儀あり」どころか、「親しき仲にこそ礼儀あり」だと思うものです。
byコラムニスト・ひかり