■「いい人」が人気ない理由
恋愛市場において、意外にも人気がないのは、性格の悪い人以上に「いい人だけど物足りない人」であるもの。
それって、一言で言えば、「面白み」なのかもしれません。
「相手を面白がらせる」ことが得意な人もいれば、何もしていなくても「存在自体が面白い」人もいます。
これが「魅力」となるんですよね。
■相手を面白がらせるには?
相手を面白がらせる(楽しませる)ためには、「気遣い」がポイントとなりますが、単に気遣いをしていれば面白いかというとそういうわけではなく、やはり、それなりの“サービス精神”も大切になります。
例えば、「この間、●●という映画を観たんだけど、楽しかったんだよね」というだけなら、聞いている方も「へぇ!」と思うだけのこと。
でも、「この間、●●という映画を観たんだけど、今までにないリアルな3D映像で、実際に目撃しているような気になったよ」というように相手が見たくなるように話す場合は(※これがサービス精神)、聞いている方も、「わぁ!私も行ってみたい。いい情報ありがとう」となるわけです。
相手にとって役立つ話になって、ようやく「いい情報」になるわけです。
もちろんラブラブカップルであれば、「恋人は、今日は何をしていたか」だけでもいい情報になり得ます。
メールでも「今日はラーメンを食べたよ。美味しかったよ」でも、いいわけです。
でも、付き合う前だったり、付き合ってしばらく経って、恋愛麻薬がなくなったころには、そんなメールをきたところで、「だから、何?」になってしまうわけです。
つまり、相手が何を話せば面白がるか?まで考えて話せるかどうかって、すごく大事なんですよね。
■存在自体を面白くするには?
自分らしさをもって輝いている人は、やはりそれなりに面白さは出てきますしね。
結局、その人の生き方を見て、人が学べるところもあるから面白いんでしょうね。
逆に、自分の個性を出さずに周りと同じように生きている人は、見ていて面白みを感じないものです。
でも、先ほどの「相手に面白さを感じさせる」能力が足りない場合は、普通以上に個性がないと、相手にとっては、面白くないかもしれません。
その人の生き方そのものが面白くないと。「パンチの足りないドラマ」みたいなものですしね。
ただ、個性が強すぎると、恋愛対象にしてもらえないこともあるのでそれはそれで、問題ですが(苦笑)。
でも、その個性が好みの人にとっては、「あなたしかいない」と思うほどの魅力になるので、そういう人を見つけられる人であれば、個性を思う存分出したら、よりいい恋愛もできるものです。
■自分を商品だと思ってみる
市場において、自分を商品だと仮定したときに、色々ある商品の中から「選びたい」と思えるほどの何か特徴があるかどうかなんですよね。
ある程度の年齢になったら、“鮮度”は落ちているから、新鮮さを求める人には、手に取ってもらえなくなる。
その分、“熟成”がまさっていたら、それを好む人が手に取るもの。
鮮度が悪くて、熟成もされなければ、やはり手に取ってもらいにくくなりますよね。
パッケージはやはりそれなりにいいものでないと選んでもらえなくなるし、価格だって重要なポイントです。
でも、他の商品にはないキラリと光る魅力(面白さ)があると、ちょっと高くても、やはりそれを選ぶ人というのは、いるんですよね。
結局、「いい人だけど物足りない人」というのは、「この人でも悪くはないけど、この人でなくてもいい」というレベルなんですよね。
だから、「やはり私(僕)には、この人しかいない!」と思わせる人が現れると負けてしまう。
人はやはり「気が向く方」に心が動くものなので、面白さがないと、振り向かせにくいんですよね。
別に今からギャグを言えるようになれ、なんて言っているわけではありません(笑)。
でも、相手に対して「面白がらせたい」という気持ちは大切なんですよね。
人それぞれ、面白いと思うものは違うから。 シンプルに笑えることが面白いこともあれば、自分の人生に役立つことが面白いと感じることもありますし。
「いい人だけど物足りない人」はもう少し、相手を面白がらせるべし!
byコラムニスト・ひかり