■パートナーがいないと、足りない!?
40代で独身の人は、意外と「パートナーがいないと、足りない感覚」を抱いている人が多いもの。
20代は恋愛ドラマが流行した時代を経て、「パートナーがいなければ、自分は不足している」「パートナーがいることで、自分の足りない部分を補えるものだ」という思想を埋め込まれてしまったことも、大いにあるのかもしれません。
(あと、ハートの片割れを見つけることで、完全になれる、とか)
もちろん本当に好きな人ができて、一緒にいたいと思えるのであれば、関係を深めればいいのですが、そうではなく、まず「自分1人では足りないから、パートナーを見つけなくては」という思想から相手探しをしてしまうと、本当に縁のある人よりも、似たようなもの同士(お互いに相手によって補おうとしている人)と縁ができてしまうことも。
そうすると、自分の足りないものを埋めるために、相手を利用してしまうところもあるのかもしれません。
(相手の幸せを考えるよりも)
本来は、自分1人でも「完全さ」を持つことが大切。
その上で、同じく“完全さを持っている縁のある相手”と関係を深めたほうがうまくいくことは多いものです。依存し合わないですしね。
その方が、お互いに自分が満たされている分、相手の幸せを考えられるようになるから。
特に、これからの時代はそういう流れになっていくはず。
「結婚しているから、とか、何かを持っているから、世間から認められる」という価値観ではなくなってきますしね。
魂の成長においても、自分1人で「完全性」を持てるようになることは、重要なこと。
だから、完全さを持つまでは、本当の意味で縁がある相手とは、出会えないことも。
(出会ってしまったら、「完全さ」を身につけることを放棄してしまうでしょうし)
もし、そこを学ばずにパートナーを探そうとすると、「自分1人でも完全性を持つ大切さ」を学ばざるを得ない(試練になるような)相手と縁ができてしまうこともあるかもしれない、と感じるのです。
もちろん恋愛を楽しむのも、この世界ならではの面白さ。
でも、そろそろ「自分や相手を本当に愛する」ことを学ぶ段階になっていくのかもしれません。
残念ながら、私たちの魂レベルでは、まだ「パートナーを作ること」と「相手を愛すること」はイコールではないところもあります。
多くの人が、「相手を“必要としている”こと=相手を愛している」と勘違いしていますしね。
相手を必要とする段階は、まだ自己愛(自分の足りない部分を補おうとしている)。
極端な話、相手が自分にとって何の役にも立たなくても、ただただ相手を慈しむことが、愛。
(でも、多くの人は、役立たないと、嫌いになってしまうところも)
「愛を学ぶ」ことは、「自分への愛」にもつながります。
(それが魂の喜びだから)
より愛を自分の内側から増やしていける人になりたいものですね。
byコラムニスト・ひかり