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波動を上げて、幸せになる方法

2017年 年間ベストセラー1位になった「九十歳。何がめでたい」の著書でも知られる佐藤愛子さんの書籍「私の遺言」を読みました。

佐藤さんが北海道の別荘を建てたときから、ラップ音や体調不良など、色々な心霊現象に襲われ、それを克服するまでの内容です。

約20年にもわたって心霊現象と向き合ってきたこともあり、この本には、美輪明宏さんや、まだメディアに出てくる前の江原啓之さん、さらに色々な霊能者の方々も出てきます。

霊能者ではない著名人の霊体験のお話って、どこか親しみがあっていいですよね。

なぜ、その家を建ててから超常現象が起こるようになったのか、については、ぜひこの本を読んでいただきたいのですが、この本でもポイントとなっているのが、「波動」でした。

波動については、8割ほど、私が持っている知識、認識と同じでした。

一部、波動の書かれたところを抜粋(要約)を紹介します。

「このように生きるということは、当然肉体を持つということで、肉体を持てば欲望や感情を持つことになる。
それに引きずられ、欲望に負けたり、迷ったりしつつ切磋琢磨して波動を高め、魂を浄化するのが、この世を生きることの意味目的であるという」

「人格や想念が低い波動だと低級霊に翻弄される。それを高い波長に変えれば、低級霊は憑かなくなる」

「波動とは、『意思と情報と振動数をもったエネルギー』であることが分かった。
この三次元の物質世界も四次元世界も霊界、神界、すべて波動である。
地球上の国々も微妙に波動が異っていて、それぞれ特有の民族意識を作っている」

「除霊が成功したとしても、憑依されていた人自身の波動が高くならなければ、除かれた霊はまた戻ってくる。
あるいは、出て行った浮遊霊の後に別の浮遊霊がやってくる」

「大切なことは、一人一人が自分の波動を上げることだった。
一人一人の波動が上がれば、社会の波動が上がり、国の波動も上がるのだ。

政治家を批判しても仕方がない。国民の波動が上がれば波動の高い政治家が出てくる。
一人一人の波動の高まりが優れた政治家を生み出すのだ」

幸せになりたければ、結局のところ、「霊が」とか、「世の中が」とか「あの人が」ではなく、そんな悪いものを引き寄せないくらいに、まずは自分の波動を上げることが大事なんですよね。

でもその波動を上げるきっかけにために(否応なしに、上げなくてはいけなくなるから)霊の存在が出てくることもありますしね。

おそらく佐藤さん自身、この経験で苦労をされた分、人格的にもかなり磨かれたところもあるのかもしれません。(おそらくこの出来事は、偶然ではなく、運命の流れでしょうし)

この本にも色々な霊能者が出てきますが、ここでも書かれているように、「霊能力がある=人格者=波動が高い」というわけではありません。

それに人間である以上、完全なんてことは有り得ないもの。

だからこそ、こういう世界に触れつつも、霊能者の人に頼り過ぎたり、信じすぎたり、すがり過ぎてはいけないんですよね。(私も占い好きではありますが・笑)

また、その人に「霊感がある」というのは、間違いないにしても、その人の波動によって繋がる霊は変わってきてしまうので、その人のアドバイスに従うことが本当に幸せになれることなのかどうかも、自分でジャッジしないといけないこともあるんですよね。

ただ、この本を読んでも分かるように、やはり「あの世」はあるし、素敵な「あの世」にいくためにも、この世界で自分の波動を上げることは、すごく大事なことなんですよね。

(一度波動が上がったとしても、そこからまた欲望に振り回されたら、波動が下がっていくものなので、油断はできません!)

もちろん「あの世」に限らず、悪いものにひっかからないためにも、そういったものに縁ができないように、自分の波動を上げることが大切であり、上げることで、いい出来事、物、人を引き寄せていくんですよね。

(とはいえ、不慮の事故に遭われた人が波動が低いなんて言っているわけではないですよ?それは波動とは関係なく、生まれてくる前から決めてきた寿命の長さや運命の流れというのもありますしね)

自分だけに限らず、自分のご先祖様が波動を上げ、素敵なあの世で幸せに過ごすことを願いたいものです。

おそらく話しかければ、テレパシーでつながるものなので、こういった本を読んで学ばれたことを逆にご先祖様の幸せを願いながら、話しかけてみるのもいいことかも。

この本でも佐藤さんにとりついている低級霊などを、霊能者の方が「そんなところで成仏しないでいるよりも、上の世界に行った方が、幸せだよ?」なんて、話しかけています(笑)。

肉体があるかどうかは関係なく、それは存在しているし、思いも持っている。

3次元の世界にいると、目に見えるもの証明できるものしか信用できないなんて人も多いけど、やはり“存在している”のだと思うものです。

最後に、この本には、波動を高めるための方法も紹介されていました。

「難しいことは全くありません。人は1人では生きていられない。私は生かされている、そのことを認識し、ありがとうという感謝の気持ちを表現すればいいのです。感謝することで魂の波動は上がります。実に簡単なことです」

「ありがとう」という言葉が、波動がいい言葉だとはよく言われますが、この説明があると、納得できますよね。

今、自分が生かされていること。ご先祖様のおかげで、この世界に生まれてきたことを感謝しながら、日々を過ごしたいものですね。

byコラムニスト・ひかり

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