重視されていないけど、重要な相性ってあるんですよね。
それは、「精神世界と物質世界のバランス」かもしれません。
海外の場合は、宗教が同じかどうかを重視しますが、日本の場合は無宗教の人が多いので(※私も無宗教)、なかなか重視されないものですが、どれだけ精神世界に興味があるかどうかで、その人の生き方も価値観も変わってくるものなので、 「精神世界と物質世界のバランス」 が合う人かどうか、というのは、結構、大切な相性かもしれません。
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先日、辛酸なめ子さんと寺井広樹さんの「あの世の歩き方」(
マキノ出版 刊)という本を読みました。
表紙は、「地球の歩き方」に似たパロディーのような本ですが、読んでみると、なかなかの内容で驚きました。
私自身、スピリチュアルには随分、詳しくなってきたからこそ、著者の人が、どの次元の存在とつながっているのか、みたいなのを気にすることが多いんです。
それこそ現世利益優先の自然霊と繋がっている霊能者の方もいますが、できればもう少し神様に近い存在と波動を合わせてつながっているような方の本を読みたいな、というのがありますしね。(愛と調和をベースとした思想というか)
この本に出てくるスピリチュアルな人たちの多くは、死にかけた経験をすることで、あの世とつながりやすくなった人たちで、前向きで愛と調和に溢れていて、読んでいて、すごく気持ちが良かったんです。
「死」って、本当に肉体の卒業に過ぎないのだと(魂は永遠なのだと)感じさせてくれる1冊でした。(だからって、寿命まで死のうとしたらダメですよ?)
この本を読んで、恋愛でもそうかもなぁ・・・なんて思ったのが「人は大まかにいうと、精神的なものを追いかける人と、物質を追いかける人に分かれる」ということ。
それはその人の持って生まれたソウルカラーも影響しているのだとか。(それは、前世での行いも影響しているのだとか)
物質界に生きる人たちが、精神世界に向かうのは辛いのと同様、精神界の人が物質を追おうとしても辛いそうです。
私自身、どちらかというと精神的なものを追いかけるタイプだからこそ、物質ばかりを追いかける人とはどうも合わないんですよね・・・。 これって、結構、重要な相性なのではないか?なんて思うものです。
とはいえ、私は無宗教ですし、がっちり宗教に入っている人とは合わないと思うので、この度合いの相性というのは、すごく難しいというか・・・。
また、スピリチュアルな世界に関する解釈も人それぞれで違いますしね。
現実逃避にそれを使っている人もいますし、極端なスピリチュアル嫌いな人の中には、「神社好き」と言うだけで顔をしかめる人だっていますしね。
でも、スピリチュアルな思想を持っている人って、根からその部分を大切にしているところがあるから、それがその人の生き方にもつながっていくので、ここの相性って、実はすごく重要な気がします。
スピリチュアルな思想を持つと、「魂を磨くために日々を過ごしたい」と思えてくるものですしね。
とはいえ、同じくらいスピリチュアルの度合いである必要はなく、自分と違っても「嫌だと感じない」というのも重要というか。 嫌だと思ってしまうと、相手の生き方を否定してしまうことも多いから。それでは一緒にいられないですしね。
それで言えば、物質を追いかけている人を否定しすぎてもいけない、というか。
この世界では、なんだかんだ言って、物質的な物は必要だから、それを無視して生きてはいけないでしょうし。
このバランスが自分と合う人かどうかって、すごく重要なような気がしています。
この本はスピリチュアル好きでなくても楽しめる一冊になっているので、これを読んでも不愉快にならない人となら、うまくやっていけそうな気がします。この本は、そんなリトマス試験紙的に使える本かもしれない!(笑)
何はともあれ、これを読むとあの世に帰るのが怖くなくなってくるし、ちょっと楽しみになってくるような本です。 ご興味のある人は、ぜひ!
byコラムニスト・ひかり