大人になると、友達関係は学生時代とは変わってきます。学生時代はベッタリした付き合いであったとしても、大人になったら、最適な「友人との距離感」が大切。それを持つために大切なことは何でしょうか。
■大人の女性に最適な「友人との距離感」1:相手には「大切なものがある」ことを理解する
大人になれば、人それぞれ、大事なものができていきます。それは、結婚して得た家族だったり、仕事だったり、趣味だったり。
つまり、相手には大切なものがあり、〝守るべきもの〟があるからこそ、それを優先させることがあってOKと思えるようになることが大切です。
例えば、アラサーのAさんには、学生の頃から仲良しの親友がいました。当時はお互いに、相手と過ごす時間を大切にしてきましたが、その親友が結婚し、出産したら、育児に追われ、なかなか自分と会う時間を作ってくれなくなったそうです。
しかも、2020年に新型コロナウイルスが猛威を振るうようになったときは、お友達は旦那さんから「遊びに行くのを控えてほしい」と言われてしまい、Aさんとも会えなくなってしまったのだとか。
いくら友達が大切でも、やはり一番に守るべき存在は、家族であるもの。だから、どんなに親しい友達だとしても、家族を優先することに対しては「仕方ない」と思えるようになりましょう。
家庭内がうまくいかなくなってしまっては、お友達は幸せではなくなります。相手の幸せを願うことは、友達としてとても大切なことですよね。
■大人の女性に最適な「友人との距離感」2:相手が変わっても、OKとする
同じ環境にいた友達が、就職(転職)したり、結婚したりして、環境が変わってしまうと、考え方や価値観が随分と変わってくることもあるもの。そんなときは、戸惑ってしまうことも多いですが、むしろそんな相手の変化も受け止められるようになりたいものです。
例えば、30代のBさんは、もともとは同じ会社の同僚だった友達がいます。彼女は、エコ関連の会社に転職したら、ビーガンになったり、ボランティア活動をするようになったりして、生き方が随分変わったそうです。Bさんは、友達のそんな変化に戸惑いながらも、彼女の〝本質的な部分〟は変わっていないので、仲良くしているといいます。
人は常に変化をするものですし、それに伴い、関係も変化するもの。よほど、話していて合わなくなったときは、「距離を空ける」ことも大切ですが、相手の〝本質的な部分〟は変わっていないのであれば、そんな変化している相手を受け止めたいものですよね。
むしろ、そんな友達の変化によって、自分の世界が広がることもあります。
■大人の女性に最適な「友人との距離感」3:自分とは違っても、「良し」とする
生き方は、人それぞれです。同じ30代の女性でも、家庭を中心に生きる人もいれば、仕事をバリバリ頑張る人もいるもの。自分とは違う環境でも、比べ合うことなく、相手を応援し合えるようになることが大切です。
例えば、アラフォーのCさんは、結婚していて、日々、子育てに追われながらパートの仕事をしているのですが、学生時代からの友達は、独身で、バリバリ仕事をしていて、今、婚活中なのだそうです。恋愛からはほど遠い日々を送っているCさんにとっては、友達が未だ恋愛を楽しんでいることに、ちょっとうらやましさを感じることも。
さらに、友達を見ていると、「独身って、身軽で気軽でいいよなぁ」と思ってしまうこともあるようですが、「自分は自分、相手は相手」と言い聞かせて、比べないことを心がけているそうです。
Cさんの場合は、自分の人生を肯定できているから、正反対の人生を歩んでいる友達に対しても、応援できるところがあるのでしょう。
逆に、自分の生き方にコンプレックスを抱いていると、自分とは違う生き方をしている人に対して嫌悪感を抱きがち。だから、まずは「自分の人生を認められるようになること」が大切なのですよね。
もし、友達に嫉妬してしまって苦しいときは、自分の心が落ち着くまでは、会わないようにすることも大事。その間は、自分の人生を肯定できるように、「どうしたら、幸せになれるのか」を冷静に考えて、行動に移しましょう。
そうして、自分も幸せだと思えるようになったときには、「幸せは人それぞれだから、私には私の幸せがあるし、相手には相手の幸せがある。違ってもいい」と思えるようになり、違う環境で生きる相手のことを応援できるようになるでしょう。
この他にも、大人ならではの「友達付き合いの秘訣」があります。〜その2〜では、さらに〝大人度〟の高い対応について紹介します。
byコラムニスト・ひかり