■知る人しかたどり着かない?世界的有名なパティシエのお店
私の好きな庶民の街・中野(東京)には、意外にも、有名パティシエのケーキ屋さんがあります。

2006年、2007年 テレビ東京 TVチャンピオン2「ケーキ職人選手権」2連覇。2013年パリ7区にMORI YOSHIDAをオープン。
2014年 サロンデュショコラ C.C.C.にて “Award du Chocolatier Etranger en France”受賞。
2018年、2019年 フランスTV番組 「LE MEILLEUR PÂTISSIER LES PROFESSIONNELS 」にてMAISON MORI YOSHIDA のリーダーとして出場、2年連続優勝
という経歴を持つ、吉田守秀(MORI YOSHIDA)さんのお店です。
https://moriyoshida.official.ec
そんな世界的に有名なパティシエのお店が、なんと、中野にあるとは!
実はこの店、入り口はとても入りづらいです。
何のお店かを知らないと、入ろうとは思わないですよね(笑)。

中に入ると…
ケーキの宝石箱やぁ♥

ただ、やはりかなりの高級店。
カットケーキはだいたい800~900円代。
ここの「Mont blanc(モンブラン)」は、渋谷スクランブルスクエア店(※今は閉店)で話題になっていましたよね。
でも、実はMORI YOSHIDAを象徴するケーキというのが、「Flan vanille(フラン ヴァニーユ)」(850円)。

フランスで有名な雑誌の『L’ EXPRESS』で「パリの優れたフラン10選」に選ばれたそうです。
甘みの少ないパイ生地に、バニラが入ったアパレイユ(※卵や牛乳などを使った液体状の生地)を注いで作られた一品。
ムースっぽい感じなのかと思いきや、ちょっと固めに仕上げたクリームといった感じ(驚)。
バニラビーンズがしっかり入っていて、黒の粒々があります。
敢えて表現するなら、味はクレームブリュレに近い。
甘さ控えめで、下のパイ生地と一緒に食べると、食感も楽しめて、美味でした。

そもそも、「フラン」というお菓子が日本ではなかなか見かけないですよね。
「フラン」とは、卵や砂糖、牛乳、コーンスターチや薄力粉などで作ったカスタードクリームを、甘さ控えめのタルト生地に流し込み、オーブンなどを使って香ばしく焼き上げたフランスやスペインを代表する伝統菓子のこと。
(クラシルを参照)
正直、庶民の私からすると、1カット850円のケーキは高いのですが、このケーキは一般的なケーキの1.5倍くらいある大きさなので、意外とコスパは悪くないのかもしれません。
(しかも、ケーキ屋さんって、ケーキ1つでも箱に入れて、保冷剤を追加して、袋に入れてくれるので、それだけで費用はかかっているのですよね)
◇
ちなみに、スイーツは店内で作っているのですよね。
1Fのショップには厨房がないのですが、入り口を入ったところから、地下の厨房が見えました。

ここはテイクアウトのみなので、ちょっと利用するお客さんを選ぶところもあるかも。
いつか店内で食べられるといいなぁ。
(その方が、ケーキだって一番いい状態で楽しめますしね)
個人的には、1000円以内に「パリ10選」のケーキが楽しめるのであれば、経験としてアリでした。
興味のある人は、「ぱらーど」と併せて、行ってみては?
■MORI YOSHIDA 東京店
東京都中野区新井2-30-7
byコラムニスト・ひかり
(2025年5月の情報です)