人は争い事が起こると、「相手が悪い」「相手が悪人だ」と思いがちですが、実は、良い人同士が意見が食い違うことで、争っていることが多いんですよね。
最近、「この人、根は悪い人ではないはずなのに、どうしてこんな仕事のやり方をやるのだろう?」と思う人に出会うことがあります。
そういう人は、大概、自分の立場が危うくなることを恐れているんですよね。
だから、保身のために、人に迷惑をかけてしまうことをやってしまう。別に相手を傷つけたくてやっているわけではない。
世の中の多くの「悪」と思われていることの根源には、必ずと言ってもいいくらいに「恐れ」があります。
だからこそ、争い事はなくならない。自己防衛力は誰もが持っているものですしね。
それで言えば、世の中に少なくとも「貧困の恐れ」がなくならない限り、戦争は終わらないし、世界平和にはならない、とも言えます。
逆を言えば、「世界の大富豪62人が世界半分の富を持つ」なんて言われていますが、そういう人が本当は世界平和の鍵を握っているのかもしれませんね。
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では、「恐れ」をなくすためには、どうしたらいいのか?
結局、恐れの対極にあるものは、「愛」なんです。
ある意味、自分を愛し、受け止めきれていないから、変なコンプレックスを抱いたり、被害妄想をしたり、自分を責めたりして、人は「恐れ」を抱くのかもしれません。
まずは自分が恐れを抱いて誤作動をしないためにも、「自分を信じる、そして愛する」ことは、重要なんですよね。
弱い人ほど、恐れを抱いて、人に攻撃します。だから、争い事が起こる。
自分の「恐れ」に、負けないくらい強い人でありたいものですね。
byコラムニスト・ひかり