人を惹きつける会話とは、どんなものでしょうか?
自分が話したいことをただただ話しても、相手にとっては、楽しい会話にはなりません。
そういう人が話すことの主語は、いつだって「私(I)」が多かったりするもの。「私は、こうだから~」「私は、こんなことがあって~」と。
もしあなたに興味がない人が聞いたら、どうでもいい話ばかりなことも・・・。
逆に、サービス精神がある人の場合は、「あなた(YOU)は、どう?」「あなたのことをもっと教えて!」と、主語が「あなた」であることも多い。
それだけ相手を気遣えているってことなんですよね。
私がライターになりたての頃、編集長に言われたことがあります。
それは、「読んだ人が、『なるほど!』『へぇ!』と思えるような記事を書きなさい」ということ。
「なるほど!」と思わせるような、何か発見があったり、「へぇ!」と納得できるような記事でなければ、自己満足的なものになってしまうもの。
それは会話でも言えることで、相手が「なるほど!」「へぇ!」とどうしたら思ってくれるのか?ということを想像しながら会話をすると、相手はより楽しんでくれるかもしれません。
例えば、「ここのお店の紅茶が美味しかったの!」だけなら、小学生の日記レベルです。
例えば、「なぜ、美味しかったのか」を説明できたら、へぇ!と言われることができます。 「あそこのお店の茶葉は、静岡でお茶を作っている会社が紅茶の茶葉も作っているから、香りがいいの」と言えば、「へぇ!飲んでみたい!」と思いませんか?
そこまでの知識がなくても、「今度、あなたにも連れて行きたい!」と相手を絡めた話にすれば、そこにはサービス精神も生まれます。
相手に何かを伝える気持ちがあるのか、単に自分の思いを吐き出したいだけなのか、(自慢話をしたいだけなのか)で、全然会話は変わってくるもの。
つまりは、「自分のことを知ってほしい、理解してほしい」ばかりが前面に出ていないか、というのもポイントなんですよね。
そのちょっとした気遣いの積み重ねが「また、会いたい!」と「もう、会いたくない」の分かれ道になってしまうんですよね。
“サービス精神”を持って会話を楽しみたいものですね。
byコラムニスト・ひかり