私は数々の第一線で活躍されている女優さんを取材することがあるのですが、つくづく思うんです。
彼女たちは、やはりそれだけの魅力(中身)があることを。
上っ面なところしか見られない人たちは、事務所力だとか、整形して綺麗だとか色々と言うものですが、そんなことだけで、この厳しい芸能界で第一線でやっていけるか?と言えば、そんなことはまずないでしょうね。
逆に、それだけの魅力がなければ、あっという間に、出られなくなるでしょうしね。
◇
5年ほど前に、菜々緒さんを取材したことがあります。
当時の彼女は、とんとん拍子に、この数年間で、テレビドラマの主演、映画出演を果たし、活躍されていたのですが、なぜか女性からは嫉妬されやすいようで、ネットではかなり叩かれたりしていました。
実際にお会いをしたら、やはり彼女がこの数年間でここまでのポジションになったのは、単に運や事務所力だけのことではないことがすごく理解できました。
彼女が自分に対するネットの批判に対して、こんなことをおっしゃったんです。
「私のことを嫌いな人って、私のことを細かいところまでよく見ていてくれるので、むしろそれが自分を伸ばすヒントになるんです」
さらに、
「キツイ人、怖い人って思われるのも、それがイメージとなり、私の個性になるので、それも生かしていきたいです」と。
当時、20代中盤だった彼女が、そんなことを言えるなんて、かなり精神的に強いなぁ、と。
取材の対応をしてくださった映画会社の広報さんに話を聞くと、「彼女に取材する記者さんは、みんな彼女のことを好きになっていくんですよ」とおっしゃっていました。
納得ですよね。
中身のある魅力こそが、大事なんですよ、本当に。
byコラムニスト・ひかり