■自由になりたいなら、今すぐやるべきこと
「自由になりたい!」と多くの人が思うものですが、本当の自由になるためには大切なことがあります。
それは、まずは「思考を自由にすること」です。
私たちは、子供のころから、教育という名の「先入観」「洗脳」を埋め込まれてきた、とも言えます。
そして、「正解がある問題」ばかりを解いてきたことにより、自分が間違ってしまうことを恐れているところもあります。
だから、「自由な発想をすること」から遠ざかってきたところもあるのです。
でも、世の中は、「100%の正解」「100%の正しさ」だけではありません。むしろ「色々な正解」「色々な正しさ」があります。
もし「正解が、正しさが、色々あるのだ」ということを元に物事を考えることができたら、もっと多くの選択肢を持つことができるものでしょう。
例えば、いい大学に行くこと、いい会社に就職すること、いい条件のパートナーを得ること(いい結婚をすること)が、必ずしも幸せになれることとは限らないし、そこから外れたら幸せになれないわけでもありません。
大学に行かなくても、好きな仕事をしている人がいれば、いい会社に就職しなくても、自分で起業をして、イキイキ働いている人もいます。たとえ結婚しなくても、独身の自由を堪能している人もいます。
幸せに正解、不正解はありません。幸せは人それぞれです。
そして、自分に合った幸せをつかむことが大切なのです。
でも、「自分にとっての本当の幸せは何か?」をきちんと考えて、進路を決める人は、意外と少ないのが現実。
親の言うとおりにするのが、「いい子であり、正解」と思っている人ほど、親が望む人生のレールに乗ろうとして、のちに苦しんでしまうことも少なくありません。
そこから急に「自由を得て、幸せになろう」と思っても、そもそも「思考が自由ではない」のだから、難しいところがあるのです。
「自由になることは、何の保証もない、怖いことなんだ」「うまくいく人生のレールから外れた人生だと、不幸になってしまう」なんて、誤った解釈をしてしまうと、怖くて「自由」を選択できなくなるでしょうしね。
「思考を自由にすること」は、大人になればなるほど、簡単なことではありません。
根本的なところから、変えていかなくてはいけないですしね。それは、生まれ変わるくらいの強い意志がないと難しいところもあります。
ただ、それを怖がっていたら、一生、「真の自由からは無縁」かもしれません。
たとえ歳をとって、働く必要がなくなり、年金生活になったとしても、“自分にとっての幸せ”ではなく、“世間一般で幸せだと思われがちな生活”を選ぼうとするのです。(例えば、「いい介護施設には入れさえすれば、人生安泰だ」と思ったり)
すでにそういう人が多いからこそ(本当の意味で幸せを実感できていないからこそ)、いつも人と比べて、「自分のほうが勝っている、劣っている」と、喜んだり、悲しんだり、さらに、人に“幸せアピール”をして、「自分が幸せであること」を、人に認めてもらおうとしてしまうのです。
それは、ハッキリ言ってしまえば、「本当の意味で幸せな人がする行動ではない」と言えます。
もし自分が幸せだったら、人と比べたりなんてしないし、幸せアピールなんて、する必要性を感じないですしね(もちろん、人と幸せを分かち合いたいというのは、あると思いますが)。
だから、どこかのタイミングで、今までの“凝り固まった思考”を壊さないと、人は本当の意味での自由、そして幸せを手に入れるのは難しい、と言えるのです。
あなたは本当に自由になりたいですか?
自由の思想を持つのも、持たないのも、結局は、あなたの自由。
自由になるのも、ならないのも、自由なのです。
つまり、実は今までだって、自分の“自由な選択”から、「不自由を選んできた」とも言えるのです(望もうが、望まないだろうが)。
だから、今からだって、自分の“自由な選択”により、「自由を選ぶ」こともできるのです。
あなたは自由を選びますか?いつ、自由になりますか?
byコラムニスト・ひかり