■映画「コーヒーが冷めないうちに」を観て…
先日、映画「コーヒーが冷めないうちに」を拝見しました。
すごくいい作品だと聞いていたのですが、確かにストーリーがよく、感動的な作品でもありました。
<時田数(有村架純)が働く喫茶店では、ある席に座ると自分が望む時間に戻れるという伝説が。
ただし、過去に戻れるのは「コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまう間だけ」といったいくつかのルールがある。過去を訪れたい人たちが次々と来店する。>
認知症になった妻を持つ夫の話なんて、ホント、感動的なので、ぜひ、観てみて!
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この作品で思ったのが、
「あのときもっと相手の気持ちを聞いておけばよかった」
「あのときに自分の正直な気持ちを言っておけばよかった」
と後悔している人が多いんですよね。
もちろんこの映画における過去に戻るルールでは、
・戻っても喫茶店内だけ
・珈琲が冷めるまでの数分間
・過去に戻っても、今は変えられない
というのがあるので、自分が失敗した出来事をやり直す、なんて大それたことはできないのですが、基本、人が後悔することって、この二つのことのような気がします。
だから、日頃から素直に正直な気持ちを話し、さらに、大切な人の思いをきちんと受け取ることが大切なんですよね。
それさえきちんと学べたら、過去の後悔している出来事も人生において、意味があるものになる、というか。
それこそ、現実では、過去は変えられないけど、今を変え、その結果、未来を変えることはできるから。
■現在を受け止める方法
この映画で、「過去は変えられても、現在の状況は変えられない」って設定は面白いなって思うんです。
やはり今の状況は“運命的に”この状況になった、と思えば、受け止めざるを得ないですしね。
実際にそうなのではないか、って思うんですよね。自分が生まれてきてから学ぶことはある程度決めてきているところがあるから、無駄な出来事なんてないんですよね。もし過去に戻れるのだとしても、それも生まれる前に「想定済み」というか。
だから、過去に後悔している人に対して思うことと言えば、「いやいや、それすらも想定済みであって、それをきっかけに今から学ぶことも想定済みなのだから、学んじゃえば?」みたいなところもあります(笑)。
それだけでなく、やはり「後悔すること」よりも「受け止めてしまうこと」の方が、結果的に楽なんですよね。だって、前者はどうすることもできないのだから。
いくら後悔したって、過去に戻れないですしね。だったら、後悔し損、というか・・・。
何はともあれ、日頃から自分の気持ちを素直に伝え、(相手を傷つけることでなければ、)相手の思いをきちんと聞ける人でありたいものですね。
後悔しないように・・・。
byコラムニスト・ひかり