大人になると、相思相愛は難しい。
奇跡に近い。
若い頃とは違って、恋に恋することはなくなってくるから、というのもあるでしょうし、恋に落ちるのには、単に「条件が合えばいい」という問題でもないですしね。
例えば、同性の友達であっても、同じ環境にいるから仲良くする友達もいれば、環境が変わっても会いたいと思える友達もいるもの。
前者はそれなりの社交性があれば、できるものだけど、後者の場合は、本当に気が合わないと難しいことが多い(しかも、「2人っきりでも会いたい」と思える友達なら、100人中1人くらいなことも)。
でも、パートナーになるというのは、その気の合う友達以上に頻繁に会う相手になるわけだから、やはりそれくらい一緒にいて楽しい相手の方がよかったりする。
当たり前だけど、友達になること以上に恋人になることの方が難しいわけだから、(生理的に合うかどうかも必要となってくるし)相思相愛の恋人を作るということがどれだけハードルが高いことか。
しかもそこまで気が合う異性に出会えても、相手にパートナーがいたり、自分にパートナーがいたりすることもあるわけだから、タイミングが合わないと付き合えない(しかも友達は数人作ってもいいけど、恋人はたった1人しか作れないですしね)。
またそんな相手がいても、遠距離に住んでいたら、やはり恋愛は難しくなってくることが多い。
そんなあらゆる条件が合う相手を見つけるのは、ホント、何百人、何千人に1人の割合といっても過言ではないし、ある程度、歳を重ねて、周りに既婚者が増えれば増えるほど、その確率は減ってくるもの。
ただ単に「結婚したい」だけなら、条件が合う人、それなりに許容範囲の人を選べばいいだけだからなんとでもなる、とも言える。
でも、本当にそこまで、気が合う相手を見つけようとなると、すごく難しい話だったりする。
あとは、その難しさを理解した上で気が合う相思相愛の独身者を探すのか、それとも、ある程度気が合って、条件が合う相手と付き合うのか。
それは自分次第でしょうね。人生観にもよりますし。
「あの人はちょっと~」「この人はちょっと~」とジャッジばかりしている人は、「相思相愛の難しさ」を理解した上で自分がどこまで人生の賭けに出るのか(妥協しないで、進むのか)を考えた方がいいとも言えるのかもしれません。
とはいえ、正解はありません。
自分が自分の人生を決めるだけ。
ただ、1つだけ分かるのは、大人の相思相愛は難しい、ということ。もしそういう相手ができたときには、しぶとく関係を築きたいものですね。
byコラムニスト・ひかり