■「人付き合いキャンセル界隈」の人に悩まされている?
出かける約束をして楽しみにしていたのに、直前になって相手からキャンセルすることが続いた場合、その人は、「人付き合いキャンセル界隈」かもしれません。
ここでは、「人付き合いキャンセル界隈」の定義と対策法をQ&A方式で紹介します。
Q1:そもそも「人付き合いキャンセル界隈」の定義って何?
キャンセルという言葉は、本来「約束事(決めたこと)を取り消す」こと。
どれくらいのことをキャンセルするのかは人それぞれですが、「今日、会おうと思ったけど会うのをやめた」というものから、「もっと深く関わっていこうと思っていたけど、関わるのをやめた(恋人として付き合おうと思ったけど、付き合う前にやはり取りやめにする)」なんてケースもあるでしょう。
一般的には、「今日、会おうと思ったけど会うのをやめた」くらいの軽いケースで言われていることが多いとは思います。
Q2:「人付き合いキャンセル界隈」はどんな人がなりやすい?
陥りやすい人は、気分に振り回されやすい人。安請け合いしてしまう人。心身共に疲れている人。
これらの人は、当日、気分が乗らなくて、軽い気持ちでキャンセルしてしまう。
あとは、うつ病など精神的な問題を抱えている場合もあり得ますが、これはもう、「キャンセル界隈」なんて軽い言葉のカテゴリーの中に入れない方がいいと思います。それは「キャンセル界隈」ではなく、精神的な問題です。
あくまでも、「心と体が健康な状態であるにもかかわらず、キャンセルしたくなること」について、今回は触れたいと思います。
Q3:「人付き合いキャンセル界隈」かどうかの判断基準は?
「決められた病名」というわけではなく、ネットからうまれた流行語で「約束事(決めたこと)を取りやめにする行為」にすぎないので、そこまでカテゴライズする必要もないかもしれません。
要は、「気分が変わったから、約束(決めたこと)をキャンセルする人」くらいのこと。
気分が変わったから、会うことや関わることをキャンセルする人は、「人付き合いキャンセル界隈」といってもいいかもしれません。
Q4:「人間関係リセット症候群」と「人付き合いキャンセル界隈」の違いは?
「人間関係リセット症候群」は、もっと深刻性があります。「人間関係リセット症候群」は、相手が「信用できない人」とか、本当に離れた方がいい人というわけではないのに、ちょっとした仲違いから、衝動的に連絡先やSNSのアカウントを削除して、人との繋がりを絶ってしまうこと。衝動的で、精神的にキレている感じですよね。
「人付き合いキャンセル界隈」は、気分が変わったから(気分が乗らないから)、「会うのはやめた」「関わるのはやめた」くらい、本人的にもライトな感じがありますよね。
Q5:自分が「人付き合いキャンセル界隈」の場合の改善方法は?
まずは、なぜ、「人付き合いキャンセル界隈」に陥ってしまうのか?を考えることが大事。
・心と体が疲れているから、会うのが面倒になったから。
・自分の心に正直になったら、「やっぱり違うな」と気が変わったから
・「心と体が疲れているから、会うのが面倒になったから」の場合
心と体が疲れているから、会うのが面倒になった場合は、まずは1人の時間を持って、自然の多い場所に行ってリフレッシュするのがいいと思います。あと、睡眠もしっかりとって、体の疲れをとったほうがいい。
あと、自己といい関係を築けていないときは、人に気を遣える余裕はなくなるので、まずは自己ときちんと向き合って、心を整えた方がいい。
・「自分の心に正直になったら、「やっぱり違うな」と気が変わったから」の場合
たとえば、「恋人として付き合う約束をしたけど、やっぱりやめた」なんてこともあるでしょう。
本当は、人と約束をする前から自分の気持ちに正直でいることは大事。そうでなければ、守れない約束をすると、人を期待させた分、傷つけてしまうから。
ただ、どんなキャンセルであっても、「相手に迷惑をかけること」だという自覚は必要。相手を尊重していないから、気軽にできもしない約束し、キャンセルしてしまうのだから。
Q6:相手が「人付き合いキャンセル界隈」の場合の対処法は?
基本的には、「自分のことを大切にしてくれない人(邪険に扱う人)」とは、距離を空けた方がいい。
関わると振り回されるし、消耗しますしね。
★ただし、「キャンセルの重み」は、ケースバイケース。
例えば、お互いに時間を持て余していて、なんとなく、「明日、ご飯でも行く?」みたいな話になって、翌日になって、「やっぱり今日は、胃が痛いからやめておくわ」「OK~」みたいなものであれば、キャンセルされた方も傷つかないから問題ないことも。双方で「会うことの期待感が薄い」ですしね。
逆に、日々、時間に追われている人にとって、時間を作るというのは、相手に「自分の時間のプレゼントをする」くらいのこと。
例えば、その日、会えるように何日も前から仕事の調整をした、とか、子育てしている人の場合は、子どもの預け先を決めて、夫とのスケジュール調整をしているのに、キャンセルしてしまったら、それは相手に失礼になります。
あと、3カ月待ちのレストランを予約して、ごはんに行く約束をしていたのにキャンセルしたら、相手の楽しみにしていたことを台無しにしてしまうし、場合によってはキャンセル料だってとられてしまうことも。
自分にとって軽い気持ちでも、相手に期待させておいてキャンセルするのは、基本的によくないでしょうね。
Q7:「人付き合いキャンセル界隈」というものと付き合っていくためには、どうしたらいい?
「キャンセルすることが自分を大切にすることにつながる」というのは、「人に迷惑をかけないこと」に限ります。
キャンセル行為に限らず、人に迷惑をかけたり、傷つけたりする行為をすると、結果的に自分も損します。少なくとも評判を落とすでしょうし。それは、自分を大切にすることとはつながりません。
基本的に、「人付き合いキャンセル界隈」はやめたほうがいい。相手に失礼だから。
ただし、誤解されがちなのが、「付き合おうと約束したけど、実際に短期間でも付き合ってみて、やっぱり違ったから付き合うのをやめた」場合は、「人付き合いキャンセル界隈」とは言わないかも。
実際に関係を深めて見て、やっぱり違うなって思ったからやめるわけですしね。それは、「普通に付き合って、別れた」だけのこと。
「キャンセル界隈」は基本的に、相手に落ち度がなくても、原因がなくても、自分の気分だけで辞めてしまうことだから。
Q8:「人付き合いキャンセル界隈」に陥っている人との上手な付き合い方は?
極端なことを言えば、別に付き合わなくていいのではないでしょうか?
自分を大切にしてくれない人と関わる必要はありません。
「人付き合いキャンセル界隈」の人は、結果的に周りの人が離れていくことで、「人を大切にすること」を学ぶのだと思います。自分がされて嫌なことは、人にしないことは、鉄則です。
Q9:自分が友達との約束をしていたにもかかわらず、気分が変わりドタキャンしてしまう傾向がある場合は?
自分が気分屋である自覚がある場合は、そもそも約束はしない。会いたくなったタイミングのときに、相手を誘い、相手の都合が合えば会うようにする。
もしくは、3人以上で会う約束をして、自分が行けなくなった時も、他の人が楽しめるような状態にして、「自分はもしかしたら、行けなくなる可能性もある」ことは事前に伝えておくことは大事。
とにかく、リスケをすることになった時に、「どうしたら相手がその日を台無しにならないのか」まで考えられるようになることは大切。
そもそも、基本的に「約束は破らないこと」は大切。体調不良とか、外せない仕事が入ってしまって動けないというケースでない限り、やめたほうがいい。破るような約束は、はじめからしない方がいい。
Q10:自分が土壇場になって「行くのがめんどくさい」と思ってしまうときの対処法は?
・日頃から、心と体の疲れをとること
・行ったときに起こる「いいこと」を想像する。
めんどうくさいのは、行ったときに起こる「いいこと」を想像できていないから、「行かない方のメリット」が優ってしまう。
Q11:キャンセルした後、相手へのフォローはどうしたらいい?
相手を失いたくなければ、普通は新しい日程を出しますよね。もちろんスケジュールが読めない職業の人はいますが、「なにか重要な約束を破るときは、相手にとってさらにいい条件の代替案を出して、がっかりさせてしまった相手に償う」くらいの気持ちは持っていた方が、嫌われないもの。
要は、自己中で、相手の立場に立って物事を見られないから、自分の都合で相手を振り回していることにも気づいていないことは多い。キャンセルするときは、自分がこういう行動をしたら、相手はどう思うのか?という想像力を持つことは大事。
Q12:.ドタキャンばかりされる場合、相手に注意したほうがいい?
相手にやむを得ない理由があってドタキャンをするのであればまだしも、気分が変わったからといった理由でドタキャンをする相手とは付き合い続ける必要があるのか?
その人は、ドタキャンされる人の残念な気持ちが分からないからドタキャンするのだから、一度きちんと言った方がいいこともあります。ただし、責める言い方よりも、「すごく楽しみにしていたのに、キャンセルされると悲しいから、そういうのはやめてほしい」という言い方の方が、相手の心に響くかも。
それでも、言ったら離れて行きそうな相手で、そんな相手とどうしても付き合っていきたい場合は、“そういう人”だと思って付き合っていくしかない。
ただ、約束するときは、「その人が来なくても楽しめるような状況」にしておくことは大事。
・3人以上で会う約束をする(相手がいなくても、他の人と楽しめるように)
・相手がいなくても、1人でも楽しめるような約束をする(映画を観るとか、1人でも入れるお店とか)
・キャンセル料がかかるような約束はしない。
とか。
ただし、そこまでしても、その失礼な相手に会いたい場合は、「その人になにか依存しているところもある」ので、気を付けた方がいい。
自分の“人生の楽しさ”を相手に託しているとか(相手に常に楽しませてもらう側であるとか)。
その場合、相手はその依存心も感じて、「めんどうだな」と感じている可能性もあります。
そんな相手がいなくても楽しく幸せでいられる自分でいた方がいい。
Q13:.それでも、ドタキャンする相手と今後も関係を続けたい場合はどうしたらいい?
「相手がキャンセルする理由」をきちんと理解すること。
仕事だったら、まだ仕方ないこともあるけど、「気分が乗らないから会わない」くらいの人の場合は、相手があなたと会うのが楽しみで、気分が乗るくらい「好かれる」しかないでしょうね。
あとは、「相手が本当にやりたいこと」に誘う、とか、相手が会うメリットを考えて誘う、とか。
Q14:相手からキャンセルされた時、自分からも次の提案をしたほうがいい?
キャンセルしておきながら、次の日程を出さないのであれば、それが相手の「答え」。大して会いたいと思っていないし、甘く見られている可能性は高い。
そんな相手にキャンセルされた方が次の日程を立ててお伺いを立てる時点で、関係性は見えていますよね…。
「去る者は追わない」くらいでいた方が、相手もきちんと大切に接してくれる可能性は高まるし、基本的に自分はお互いに思いやれる相手と関わった方がいいですよね。
■「人付き合いキャンセル界隈」のまとめ
結局、「人付き合いキャンセル界隈」の人は、相手を大切にしていないことも多いのですよね。
そんな態度をとっていると、相手が離れていってしまうのは、時間の問題。
「時は金なり」というように、相手の時間も大切にする心がけが大事なのですよね。
逆に、「人付き合いキャンセル界隈」の人に悩まされている人は、「もっと自分を大切にしてくれる人と付き合おう」と思うことも大切。
ひどいことをされても離れられないのは、依存している恐れも。相手がいなくても幸せでいられる自分を目指すことも大事でしょうね!
byコラムニスト・ひかり
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