■自分が忙しいことなんて、相手には関係ないから
忙しいと余裕はなくなってくるものですが、そんなときこそ、相手に気づかいができるどうかで「大人度」が問われるものですよね。
だって、自分が忙しいことなんて、相手には関係ないのだから!
「忙しい自分にとっての10分」と「自分以外の人の10分」は、同じ価値だということに気付かず、平気で遅刻をしたり、リスケをしたり、一緒にいる時間も「忙しい」と愚痴を言って、つまらない会話をする人などは、やはり視野が狭いもの。
時間って誰でも平等に1日24時間与えられているから、それをどう使うかは、自分次第。
時間は見えないものだけど、これが「お金」だったら、と考えてみることも大切。自分の1万円は大切だけど、相手の1万円は無駄にしてもいい?……そんなことはないですよね。
それに、どんな理由であれ、最終的に自分の意思でその仕事をしているのであれば、自分の時間をそれに費やしているのは、「自分自身」なんですよね。
「時間」を「お金」に置き換えると……「時間がない」と嘆いている人は、与えられたお金を自分の意思で使っているにもかかわらず、被害者意識を持って、「お金がない」と言っているのと、そう変わらないもの。
それは、聞いている方からしてみたら、「知るか!(自分の意志で他のことに使ったんでしょ?)」と思うもの(苦笑)。
時間も同じ。自分で自分の時間を自分の意思で、そのように使っているからでしょ?って話なんです。
囚われの身であれば、まだしも。
本当に嫌だったら、極端なことを言えば、転職でも何でもすればいいもの。
恋愛関係で、自分の仕事が忙しくて会えないときは、相手に「気がない」と勘違いさせないためにもきちんと理由を言う必要はあるし、それすら面倒だと思ったら、関係が壊れるのは当然のこと。
それでも、結局は、「時間は作るもの」。100歩譲って、その会社がブラック企業なのだとしても、そこで働くのを選んでいるのも、また「自分自身」だから。
それを分からず、ただただ被害者意識を持つから、本来、楽しい会話をするべき相手にも「時間がない」なんて愚痴っていると、やはり「自分を客観視できていない」と言えるところも。
せめて、せっかくの会えた時間は愚痴らず、楽しいひとときを過ごしたいもの。
何度も言うように、自分が忙しいことは、相手には関係ないこと。それを理解した上での言動が、“大人の心得”ですよ。
byコラムニスト・ひかり