■不必要なものにしがみついていない?
先日、アラン・コーエンさんの「人生の答えはいつも私の中にある」という本を読みました。
すごくためになる本でした。
私は響いた言葉には、アンダーラインをひきながら本を読むのですが、この本はアンダーラインだらけになりました。
おそらく読んでいるときの状況によっても響く言葉は変わってきます。
今の私に響く言葉は下記でした。
「あなたがこの世に来てやるべきでないことをやっていながら、やるべきことを同時にやろうとしても、それは無理な話だ」
「『これではない』ことはやめることだ。そうすれば、『これだ』というのが現れる空間を作ることが出来る」
「まずは自分の人生の中で、自分に合わないもの、自分のためにならないこと、自分の道義に反するものを手放すことから始めるといい」
例えば、恋愛でも、しっくりいかない恋人と別れることで自分にスペースができるから、新たな出会いがある、なんてことを言われるものです。
しがむつくよりも手放すことが大事なこともあるんですよね。
腐れ縁で自分のスペースを埋めてしまっていませんか・・・?
それからこれは、著名人に限らず、インスタ、Facebookなどで自己表現することが増えた現代、大切なメッセージもありました。
「誰かが芸能界を『黄金の檻』と表現していた。有名人たちは、潜在的には、守らなければいけない自分のイメージの中に閉じ込められているのだ。
外見を維持するのにはきりがなく、すべてを消耗しきってしまう」
“人に見せる自分”ばかりが強くなり、段々、本来の自分ではなく、違う自分を守るようになってしまう人って、意外と多いものですよね。
私自身も恋愛コラムニストという肩書きに縛られないで、自分らしくありたいとは、常々思うものです。
そうしないと、自分の本意とは違う恋愛をしようとしてしまうこともあるでしょうしね。
(例えば、好きでもない、肩書きのある人と結婚して、玉の輿を目指してしまったり…)
あと、目先のことばかりにとらわれがちな人には、こんな大切なメッセージも。
「人生には速度を上げることよりも大事なことがある。
私は今まで、いつも急ぎ、ぼろぼろに擦り切れ、心無い人生を歩んできました。
私の存在の意味は、達成とお金、地位と栄誉だと思い込んでいました。
そのときは、人間とか魂ではなかったのです。
でも実際は、私たちは人々を愛し、物を使うために生まれてきたのです。
なのに私たちは物を愛し、人を使っている…」
目に見えないものを信じられないと、目に見えるものばかり追い求めてしまう。
でも本当に大切なのは、いつだって目に見えないものなんですよね。
愛、時間、大切な関係、思い。
「私たちの心が今、現在の中に安らぎを見つけない限り、天国はやってこない」
私たちは新しい幸せばかり追い求めがちだけど、本当はすでに手の内にあったりするんですよね。
◇
ちなみに、今紹介したことは、なにも目新しいことを伝えているわけではありません。
つまり、いつだって大事なものは変わらないってことなんですよね。
それは逆を言えば、時代が変わっても、人間のレベルはそこまで変わっていないとも言えます。
だからこそ、こういった言葉がまだ必要だったりします。
そろそろ次のステップに行きたいものですね。
自分を振り返りたいときに読んでみるといい一冊ですよ。オススメ!
byコラムニスト・ひかり