■出会う相手は「自分の写し鏡」
うちのセキセイインコは、えさを食べると、必ず鏡に映った自分(※仲間)におすそ分けに行きます。
本当に「仲間」だと思っているんです。
もちろんえさを与えると、鏡に餌がぶつかり、向こうからも餌をもらえる形になります。
逆に、鏡の仲間に怒りを表すと、仲間からも怒りを返されます。
そうやって、「与える人が与えられる」というのを、リアルに体験しているんです。
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この世界も、全て出会う相手は「自分の写し鏡」だと言われています。
だから、自分がやったことが(巡り巡って)返ってくるようになっている、と。
リアルな鏡の相手とは違って、タイムラグがあったり、返ってくるものは“まるっきりそのまま”ではないけど。
だから、やはりどんな相手にも、できることなら、自分がしてもらったらうれしいことをしてあげたほうがいい。
逆に、自分が嫌だと思うことはしないほうがいい。
悪口は言わないほうがいいし、傷つけないほうがいい。
でも、世の中にはいい人ばかりではないから、やはり悪口の一つも言いたくなる相手は現れる。
そんなとき、どうするのか。
「自分の鏡に相手をうつさないようにする」
それが、「距離をあける」ということなのかもしれません。
残念な相手に出会ってしまったときは、攻撃するよりも、離れたほうがいい。
それが結果的に、自分が「返ってきては困る行為」の種をまかない秘訣なのかもしれません。
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ただ、そもそも鏡は、「自分のありよう」が写る。
だからこそ、自分の中に、相手の嫌な部分と同じものがないかは、きちんと見た方がいい。
もし、「ある」なら、直したほうが、二度とそんな残念な相手とは出会いにくくなる。
でも、人は感情的になると、自己を振り返られなくなる。
だから、そんなときでも、まずは「距離をあける」ことが大事。
この世界には、「タイムラグのある大きな鏡がある」と思うと、色々と自分がすべき行為が見えてくることもあるのかもしれませんね。
byコラムニスト・ひかり