独身でいることは、本当に不幸なのでしょうか?
日刊ゲンダイでこんな記事がありました。
「新時代の幸福度 女性は「独身・子どもなし」が1番幸せな訳」
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのポール・ドラン教授によると、最も幸せなのは、「未婚かつ子どものいない女性」なのだとか。
独身女性は自分の時間を大事にしながら、必要な時は人に頼れるから、人生を謳歌できる。
子供がいることは幸せなことだけど、場合によっては、肉体的・精神的にかなりの負荷がかかるから、だそうです。
さらに、米国のプリンストン大学とストーニーブルック大学の研究チームの報告によると「子どもがいない夫婦の方が幸福度が高い」のだとか。
それは逆説的な理由ですが、子どもを理由に離婚せずにストレスをためているケースが多いからなのだそうです。
人生の幸せをどこに感じるかは人それぞれですし、必ずしも長生きが幸せではないので、肉体的・精神的に負担がかかっても子供の成長がなによりもの喜び、という人もいるので、この説をただただ正しいとは言いません。
でも、「独身でいることで得られている幸せもあるんだよ」ということは理解した方がいいでしょうね。
逆に、独身で自由なのに不幸な人は、今ある幸せを生かしきれない人だから、そういう人は仮に結婚しても、幸せにはなれないことも。
つまり、もっと根本的な、「その人自身の生きる力」、「人生を楽しむ能力」が関係する話なのかもしれません。
「結婚して子供を産み育てることこそが女の幸せだ」という価値観を刷り込まれている人は、「実は独身で子供がいない女性の方が人生を謳歌できる」という価値観を自分に刷り込ましてもいいでしょうしね。
結婚していないことや子供を産んでいないことなど、今、自分に「ない」ものばかりに目を向けている独身女性は多いもの。
でも実は“すごく幸せな環境”にいることを知るのも、いいことだと思います。
人生において恋愛ばかりが全てではない。結婚すれば幸せになれるわけでもない。自由であることは幸せだからこそ、孤独ばかり感じていたらもったいない!
だからって、結婚する人生、子供を産み育てる人生を否定しているわけではありません。 みんなそれぞれ、幸せを感じればいい。
今は、まだ、一生独身の人よりも結婚して家庭を持って生涯を終える人が多いからこそ、独身であることの幸せが表に出にくいし、何度も言うように、「結婚して、子供を産み育てることが女性の幸せ」だと教え込まれたからこそ、独身の女性は幸せを感じにくくなっているかもしれないけど、今ある環境にも必ず幸せがあることをきちんと気付くことは大切ですよね。
そもそも本当に結婚が向いていたら、とっくに結婚していることも多い。向いていないから、独身でいることも多いでしょうしね。
向いていないことをしていない分、今の環境は自分に合っていることもあるわけで。
逆に、ゲンダイの記事ではこんなことが言われていても、今、結婚している人は結婚が向いているから結婚できて、その生活を維持できていることも多々あるもの。 そういう人が独身になったところで幸せになれるかどうか。 だってそういう人は、“独身向きの人”ではないかもしれないですしね。
独身の人も既婚者の人もみんなそれぞれ、自分に合った環境を選び、自分らしく生きることが大切!
少なくとも、今ある幸せを感じられる人でありたいものですね。
byコラムニスト・ひかり