■結婚を語れるほどの経験がある人って?
私はまだ独身なので、結婚生活をテーマのコラムはあまり書かないのですが、ふと思ったんですよね。
もし結婚したら、結婚を語れるようになるのか?と。
「いやいや、例えばだけど、最低でも5回くらいは結婚しないと、難しくない?」と。
それくらい結婚って、組み合わせによっても随分違うし、パーソナルなものですしね。
例えば・・・だけど、
★1回目の結婚は学校卒業して、初めて濃い恋愛をした相手と「一生一緒にいたい!愛さえあれば、何もいらない!」という思いで、若くして結婚。
でも結局、相手も経済力がなくて、生活難で離婚。
そこで、「どんなに好きでも、生活ができないのは、難しかった…」と学ぶ、とか。
★2日目の結婚では、前回の教訓を元に、条件の良い相手と結婚。
でも、そんなに愛せていない相手と一つ屋根の下で暮らすのはある意味、牢獄状態。
最終的に、離婚。
そこで、「やっぱり愛もないとダメよね」と学ぶ…。
★3回目の結婚では、イケメンで、愛情も抱いている条件の良い人と結婚。
すると・・・そういう好条件の人は、女性が寄ってくるから、浮気を次々にされ、離婚を決意。
そこで「結婚って、どんなに素敵な人でも、信じられる人ではないとダメよね。好条件には、それだけの裏もあるかもね」と学ぶ。
★4回目の結婚では、好みのタイプも変わり、真面目で堅実で、条件も良くて、尊敬できる人と結婚。
でも今度は、浮気しない代わりに、束縛がきつくて、理想も押し付けられ、自分らしさを失い、喧嘩が絶えなくなり、離婚。
そこで、「愛って縛り合うものではないわよね」と学ぶ。
★5回目では、優しくて、器も大きくて、一緒にいて安らげる年上男性と結婚。
でも、いい人ほど早死にしやすく(!?)、先立たれ、死別。
そこで、「もうっ!私、1人で生きていく!」と学ぶ…とか?(笑)
5回とも子供の有無については、書かなかったけど(子供がいたら、夫婦間は終わっていても、離婚しにくいこともあり)、子供がいるかどうかでも随分変わってくるはず。
…で、今、すごーく簡単に5回の結婚をシミュレーションして思ったのが、たとえ5回結婚したとしても、あくまでも個人的な話かも!
そこで結婚を語れと言われても、何万通りもある結婚の中のたった5回というか。
それで言うと、恋愛はもっとそうかも。
だからこそ、私は自分の経験でものを語るのは避けているところはあります。
もっと普遍的に大事なことを書かないと、多くの人に当てはまらないから。
逆を言えば、独身者が既婚者に「結婚はいいものよ。した方がいいよ」と言われても、逆に「結婚なんて地獄。独身の方がいいよ」と言われても、[その人にとっての結婚観]に過ぎず、自分と相手によってどうなるかはやってみないと分からない、ということ。
だから、例えば、「結婚はいいものよ。した方がいいよ」と言われたとしても、「あぁ、この人は幸せな結婚をしたのね、よかったね!」と思えばいいんですよ。鵜呑みにする必要もないというか・・・。
自分の人生の経験は、自分でしか経験していないもの。
だから、その経験が幸せか否かなんて、周りの人は分からない。
経験していないのだから。
それくらい人生はパーソナルなもの。
人がとやかく言ったところで、それはその人のものさしからみたことに過ぎなかったり。
だから、自分が幸せだと信じられる経験を選んでいけばいい。
そこに正解も不正解もない。
結婚したら幸せになれると思うなら、すればいい。
結婚しなくても幸せになれると思うなら、しない人生もある。
結婚がいいものか、なんてものは誰にも分らない。
要は、経験だけで物を言うというのは、ある意味、危険なことなんだなぁとつくづく思ったものでした。
みんな、自分自身の人生を、自分を、信じて歩んでいきましょ!
byコラムニスト・ひかり